令和6年第1回定例会 2024-02-22(録画中継と議事録抜粋)
令和6年第1回定例会 2月22日(木) 本会議 代表質問
施政方針及び令和6年度予算編成方針について
・インターネット中継
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・議事録
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◯6 番(宮代一利君) 6番、宮代一利です。会派ワクワクはたらくを代表して、施政方針及び令和6年度予算編成方針について代表質問をいたします。
本年1月1日に起きた能登半島大地震、続いて1月2日に起きた航空機事故、大変な年明けとなりました。まず、亡くなった方々の御冥福をお祈りし、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
大地震は自然災害であり、我々人類はこれを回避することはできません。しかし甚大な被害を考えたとき、やはり備えるしかなく、それが大変重要であることを再認識しました。飛行場における事故、こちらは人災であります。原因の究明、そして事故を起こさないシステムの構築が必須であることが分かります。一つの取組として、日頃よりリスクマネジメントを実施することが有効であるという考えがあります。
そこでまず、リスクマネジメントについて考えてみたいと思います。リスクマネジメントとは、組織を取り巻くリスクを網羅的に把握し、重要と思われるリスクを抽出した上で対応策を講じる事前策と、リスクが顕在化したときの緊急時対応である事後策、いわゆるクライシスマネジメントと呼んだり、危機管理と言ったりもしますが、この2つを合わせたものを言います。これらの活動を日常的に継続する必要があります。
その内容は、リスクを特定し、シナリオ、ストーリーをつくるというものです。発生確率と被害。民間会社の場合は、被害額で評価をし、この2つを数値化して掛け算して評価を行います。それをベースに対応方針を決めていきます。行政の場合は、被害を金額だけで評価するのではなく、もう少し別の視点での評価が必要になると思いますので、価値観を共有することも重要です。
評価の後、対応方法を決定していきます。大きく言うと、回避、低減、移転、容認という4つの対応があると言われています。リスクを見つけたから全て取り除くというわけにはいきません。回避を選択すると、人手もコストもかかります。せめて低減するという選択肢もありますし、確率が低い、あるいは被害が小さいと判断した場合は、容認するという判断もあるということです。
次に、行政並びに議会の仕事について考えていきます。究極的には、予算の配分、すなわち市民の皆様から預かっている税金、公金を配分することに尽きると考えます。私は配分の視点として、横の配分、すなわち各年度の分野ごとのバランスを検討するという内容と、縦の配分、すなわち時系列における配分、いつ投資をするのか、どこまでやるのか、過去、現在、未来の予算配分を考えるという2つの側面があると理解しています。予算配分を考える際には、前述したリスクマネジメントの手法を活用できると考えています。
それでは質問に入ります。まず最初に計画行政について。
昨年の代表質問において、計画行政に関する議論をさせていただきました。1つは吉祥寺東町1丁目市有地活用事業において、公募をしたにもかかわらず応募が出なかったという事象についてでした。今回の施政方針において、暫定活用を含めて検討するとの方向性を示していただきました。ありがとうございます。
また、高齢者総合センター大規模改修について、公共施設等総合管理計画に書いてあるからそのとおりにやるという説明だったことに対し、劣化度調査など、データに基づき判断することが大切なのではないかとの指摘をさせていただいています。今回、大規模改修工事に着手しますとの御説明をいただいていますので、ぜひこれまでに実施した調査のデータなどを生かして進めていただきたく、こちらもお願いしたいと思います。
さて、続いて直近では、武蔵野市立保健センター増築及び複合施設整備に係る基本設計に関することです。こちらは午前中からずっと出ていますが、全員協議会において、行政側と市民の間にある圧倒的な情報量の違いに関する指摘があり、一旦立ち止まり、よく考えるべきとの声が多数上がりました。施政方針では、実施設計を進めますとありますが、実施設計の前提となる基本設計について、金額が極端に跳ね上がっており、見直しが必要との指摘があります。費用削減のために仕様を見直すとの説明が繰り返されましたが、求められる機能についても再検討を図り、この建物のみの増築にとらわれず、市内のほかの施設との関連性も含め検討が必要と考えます。市長のお考えを伺います。
2つ目です。持続可能なまちづくりについて。施政方針において、基本政策のイの一番に、市民の命が最優先、首都直下地震から市民の命を守ると宣言していただきました。具体的な方策として家具の転倒防止を示していただき、身の回りでできる、大変身近で大切なことだと感じました。さらに災害への備えの拡充の項目において、沿道建築物の倒壊による耐震化に要する費用の助成と、東京都との連携に触れていただいています。
関連し、特定緊急輸送道路の井ノ頭通り沿道を中心に、吉祥寺に再投資という表現を使っており、とても大切な考えだと感じております。正直に申し上げると、吉祥寺駅周辺の再開発事業はなかなか難しい課題が山積しており、進んでいるとは言えないと感じます。現状の認識と今後の進め方について、市長のお考えを伺いたいと思います。
まちの持続可能性を高めるためには、ハードの充実と並行して、ソフトにも注力することが肝要と考えます。これまで地域防災として様々取り組んできていますが、例えば避難訓練を見ると、まだまだ参加人数が多いとは言えません。これまで積み上げていただいた地域の皆様も高齢化が進み、いわゆる担い手不足が指摘されています。まず訓練に参加する。若者も赤ちゃんも高齢の方も障害をお持ちの方も、とにかく地域に関わっている全ての市民が訓練に参加することから始まると考えます。
先日、障害児者親の会の皆様と厚生委員での懇談会において、避難所での居場所の確保について課題が指摘されました。当然のことながら、避難所を目指すとき、元気な方が早く到着する。高齢の方や障害を持っている方は後から到着するので隅に追いやられると、そういう御指摘でした。こういった視点にも御留意いただきたいと希望します。施政方針の中で、ペットの同行避難について触れていただいていますので、これらを総合的に取り組むことが必要と考えます。市長の御見解を伺います。
3つ目です。ゼロカーボンシティの実現。これも午前中の川名議員の議論の中にありました。ムーバスを水素燃料電池バス、EV(電動)バスに変更することの検討に入ると御発言をいただいている件です。この検討に際しては、どんな将来像を描いているのか。例えば水素ステーション、あるいは充電ステーションの整備に関する見通し、また、いつ導入するのが適切か、タイミングの検討をしていただきたい。新しい技術は実用化するまでに時間が必要であり、初期は高価になる傾向があります。先駆けになるという考えも悪くはないですが、何のためにその選択をするのかは慎重に検討が必要と考えます。施政方針の中で、象徴的な事業としてとの御説明をされていますが、この事業に費用を投じ、どのような効果を想定しているのか、市長の御見解を伺います。
また、2050年ゼロカーボンシティの表明についても、何を、いつ、どこまでやるのか、そのことを明確にする必要があると考えます。第六期長期計画・調整計画の検討の過程においても、完全にゼロを目指すという判断については疑問視している専門家の意見もありました。また執行部から、これは意気込みの表現であるとの発言もありました。昨年代表質問においても指摘させていただきましたが、環境問題は国家間の覇権争いのネタになっているという側面があります。地球温暖化一つ取っても、まだまだ考えには幅があり、対応策を考えようとするとき、真実の捉え方が長期にわたるため、何に取り組めばよいのか、何が効果的なのかの判断が難しくなっています。
さらに、環境の悪化を食い止めるという、ある意味ネガティブな課題であるため、できるだけコストをかけたくないとの思いが働き、経済との関係性も考えなければなりません。この取組について、これから国単位でどう取り組むことにするのか。そのルールをつくっている最中であり、各国は、自分に都合のよい、自国が得意で有利になるルールをつくろうと考えることになります。省エネルギー、省資源、廃棄物の削減といった、市民レベルの取組はとても大切なことだと思う一方で、こういった取組が定量的にどこまで効果があるのか、さらなる検討が必要と考えます。ゼロカーボン、ゼロを目指すということに関する市長の御意見を伺います。
新型コロナウイルス感染に関する予防策として、二酸化炭素モニターの設置についてお話がありました。厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策本部専門家検討会の見解では、クラスター(集団)感染発生リスクの高い状況を回避するには、1番、換気を励行する、2番、人の密度を下げる、3番、近距離での会話や発声、高唱を避けるの3つが指摘されていることは、3密、もう皆さん、十分に周知のこととなっています。
ただし、この広報の中にはさらに続きがあります。「なお、「換気の悪い密閉空間」はリスク要因の一つに過ぎず、一人当たりの必要換気量を満たすだけで、感染を確実に予防できるということまで文献等で明らかになっているわけではないことに留意していただく必要があります」と記載されています。換気が大切なことは十分に認識されていて、各公共施設においてもそれぞれルールを決め、換気に努めている現実があると思います。
二酸化炭素が1,000ppmになるまで密閉空間を保つといったらかなり異常な状態で、そんなことが実際に起こるというのはほとんど考えられない。コロナの時期に二酸化炭素濃度計をつけていたお店等はいっぱいございましたが、もう今や、ほとんど電池が入っていなくて動いておりません。そういったことを考えると、二酸化炭素モニターの設置による効果について、市長の御意見、御所見を伺います。
教育は子どもだけのものなのか。昨年の代表質問でも指摘させていただきましたが、教育基本法第1条にある、人格の完成を目指すという表現についてです。我々大人は既に完成された人格になっているのか。あるいは、年齢を重ねるごとに完成に近づいているのでしょうか。そして子どもは未熟な存在なのでしょうか。大切なことは、大人と子どもは存在として対等であり、それぞれ人権を持っているということではないでしょうか。
さらに、子どもを未来の担い手として、例えば地域で子どもでできるように教育を施し、育てようとしていないでしょうか。もちろん子どもには未来があります。しかし我々大人にも、残り少ないかもしれませんが、未来はあります。同時に今を生きていて、大人たちは今を楽しんでいる方も多いと思います。一方、子どもは未来の担い手として教育をされて、大変忙しく過ごしていませんか。今を楽しく生きているでしょうか。この基本的な流れについて考える必要があると思います。新市長の御見解を伺います。
地域共生社会の実現を目指すためには、インクルーシブに対する正しい理解が必須と考えます。現在の日本における教育システムにおいても、また大人の一般的な考え方においても、線引きをして人を特定する、いわゆるセグリゲーションが主たる考え方になっていると私は感じております。困っている人を特定し、その人を助けるという考え方から、困難を抱えているという状態を見つけ出し、その状態を改善するという考えに移行することが大切と考えますが、市長の御意見を伺います。
AI(人工知能)を活用した教育について触れていただいています。その中で、教員の研修が充実するよう支援するとの御発言がありますが、こちらはぜひ推進していただきたいのですが、同時並行で、我々大人が子どもと共に学ぶ必要があると痛感しています。大人が子どもを教える、先生が生徒を教えるという、日本の教育観を変えていく必要があると思います。ぜひ共に学ぶ取組にも注力いただきたいです。
そしてオンライン授業は一つの選択肢だと考えています。コロナ禍をきっかけに議論が進みましたが、本来的に、災害時のみならず通常から活用することを検討すべきと考えます。オンライン授業を実施すればアーカイブを残すこともできますので、自宅や図書館など、学校外における復習にも活用できると考えます。AI活用、オンライン授業について、市長の御見解を伺います。
安全・安心なまちづくり。令和4年4月に、つきまとい勧誘行為の防止及び路上宣伝行為等の適正化に関する条例の一部改正によって、客引き行為、スカウト行為及び客待ち行為が新たに禁止行為として追加されました。この条例の下、吉祥寺南口を中心に、ブルーキャップが呼びかけを行ってきました。さらに吉祥寺北口側、かつて近鉄裏と呼ばれていた地域においては、地元市民の皆さんが環境浄化に取り組んできた長い歴史があり、かつてに比べると浄化は進んでいると言われていますが、いまだに満足できる状況とは言えません。
今回の施政方針において、市民安全パトロール隊やホワイトイーグルによるパトロール、商店会などに対する防犯カメラの管理支援、特殊詐欺被害防止対策などを行います。また、ブルーキャップ及び吉祥寺ミッドナイトパトロール隊の隊員を増員し、客引き行為などに対する体制を強化しますとしていただいています。昨年のやり取りでは、時間の延長をするなど工夫するというところにとどまっていたところから、隊員の増員というところまで言及していただいておりますので、一歩大きく踏み込んでいただいたということを高く評価しております。
安全・安心のまちづくりは、日々、市民が自らのまちを守るという意識を持ち、常に目を光らせることが大切であり、それを行政が支援する。もちろん我々議員も行動する。こういった全員参加での活動こそが効果的と考えます。またパトロールにおいては、ぜひ同時に受動喫煙対策として、路上喫煙禁止の取締りも実施していただきたいと考えます。安全・安心なまちづくりについて、いまだ課題は残っているという指摘について、また今後の取組について、市長の御見解を伺います。
日本一市民のために働く市役所。先ほど日本一とは何なのかというお話がございましたが、これを目指すと宣言していただきました。我々議員も市民のために働く議員であり、議会にしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以上、壇上からの質問といたします。よろしく御答弁のほどお願いいたします。 -
40:
◯市 長(小美濃安弘君) 宮代議員の代表質問にお答えをさせていただきたいと思います。
まず保健センターの増築についてであります。午前中からも御答弁をさせていただいているところでございますが、先日の全員協議会での御意見を受け止めさせていただきまして、3月に予定しておりました実施設計の契約は、一旦見送りさせていただきたいと思います。まずは全員協議会でいただいた課題を整理させていただき、その上で保健センターの改修プランについて再検討してまいります。
ある程度比較検討ができる段階まで進んだところで、検討結果も含めて、議会の皆様と共に協議をさせていただき、御意見を基にさらなる検討を進めてまいりたいと思います。またその際、機能の見直しにつきましても、併せて議論させていただければと思っております。市内の他の施設との関連性も検討してまいります。
次に、吉祥寺の再整備についてであります。北口ロータリーは完成から35年以上が経過しておりますが、抜本的な整備は行われてこなかったという認識を持っています。また南口も、午前中からお話をさせていただいておりますが、老朽化した建物が井ノ頭通り周辺にたくさんございます。またパークロードはバスと歩行者がふくそうし、大変危険な状態でございます。北口は、やはり老朽化した建物の再整備をはじめとした再整備計画、南口は、面としての将来像を立案し、これは時間のかかる話でありますけれども、しっかりとその準備を進めていく、こういったことを公約に掲げさせていただいたところでございます。
またペットだけでなく、高齢者や障害者の避難も考えよと、こういうことでございます。いわゆる弱者と言われている方々をどのように避難させるのかというのは、これは重要な問題だと思っています。私も消防団に所属していた頃は、そういったことに対してどのように取り組んでいくのかというのは、よく議論をさせていただいたところです。そういった視点での避難訓練の御提案もございましたので、これから検討させていただきたいと思います。
ちなみに、もっと多くの方に避難訓練に参加をしていただきたいというのは、庁内の会議で私もお話をさせていただいているところでございまして、来年度は、今まで行ってきた水防訓練と防災フェスタを合わせ、総合的に行う予定にしております。水防訓練は、いわゆる協力事業者と防災推進員の皆様プラスアルファに限られていたわけで、一般の市民の参加がなかなか望めなかったわけでありますが、防災フェスタは広く一般市民にお声がけをし、また、多くの方に参加をしていただいておりますので、こういったことをミックスすることによって、多くの方に、武蔵野市はこういう訓練をやっているのだということを周知していただけるのではないかなと思っておりますので、また御意見などございましたら、お寄せいただければというふうに思っております。
次に、ゼロカーボンシティについてのお尋ねでございます。いわゆる26年先の社会がどのように変化しているかというのを見据えた上で、いつまでに何をするのかを明確に計画することは困難でありますが、気候変動問題は喫緊の課題であるとともに、持続可能なカーボンニュートラルの実現という目標に向かって、国全体、国と市が一丸となって取り組む必要があると思っております。市としても国や都と連携しながら、市民の皆様や事業者と共に、省エネ、創エネの取組を行っていくべきと考えております。
ゼロにすることに関しまして、宮代議員は御指摘をされているわけでありますが、確かにゼロにすることは困難でありますが、近づけるための努力はしっかりとしていきたいというふうに思っております。どのような効果があるのかという御質問でございますが、ゼロカーボンシティは一種の目指すべき目標であるというふうに思っておりますし、それに向けて、どれだけ市や企業や市民が本気で取り組んでいくのかということが非常に大事なことではないかと思っています。
その一つの象徴として、ムーバスを水素バスに変更するということを提唱させていただきました。これはいわゆる市の覚悟を市民の皆様にアピールするという狙いとともに、まずはEVバスを実用化し──実用化というか、今任期中にはぜひ達成したいと考えておりますし、並行して水素バス化はなかなか難しいという御指摘もありましたが、これは先ほどの答弁で申し上げましたが、第3のエネルギーとも言われておりますので、技術革新は本当にこれからもどんどん進んでいくものだと思っております。そういったものもしっかりと注視しながら研究を進めていきたい、できればぜひ実現させていただきたいと、このように思っております。
それとCO2モニターに関しましては、先ほど来、宮代議員が御指摘をされました、密集したところで大人数で、しかも二酸化炭素の濃度が上がると感染濃度が高くなるということは分かっているわけでありまして、ただその中で私たちができることというのは、やはり二酸化炭素濃度、CO2濃度を可視化して、一般には420ppmと言われておりますが、1,000ppmを超えると感染の度合いが高まるということが言われておりますので、その1,000ppmを可視化したところで換気を行うというような、こういう習慣をつけていくことで、随分集団感染が防げるのではないか。
我々がやることというのは、集まってはいけないとはなかなか言えないわけでございますし、その換気というのは、比較的我々ができる、しかも二酸化炭素モニターというのはそんなに高価なものではないということでございますので、こういったものを公共施設、特に小学校や高齢者施設に配置することによって集団感染を抑制していきたい、このように考えているところでございます。
次に、子どもと大人の関係ということでございますが、これはなかなか難しいです。これは私も質問をいただいて、随分考えさせていただきました。子どもは今楽しく生きているでしょうかという投げかけに対しまして、なかなかこれは全ての大人が、それは楽しく生きているというふうには言い切れないのかもしれません。難しい問題であります。
しかし、子どもは経済的には自立をしておりませんので、やはり保護者の下で生活しなければならないという現状もございます。保護者の子どもに対する関わり方は、子どもが今を楽しく生きられるか、または将来楽しく生きられるかということに、大きく関わってくるのではないかと思っています。実は私は保護司をしておりますので、こういった問題は常に考えていたわけでありますが、残念ながら保護司をしておりますと、保護観察を受ける子どもの多くが家庭に問題があるということがあるし、実際にありました。
それでは、家庭に問題がある子どもは誰が守っていくのかということであります。それは学校であります。また地域だと思います。学校の先生や友達、地域の大人がその子どものことを思い、地域で守り育てることで、その子は今を楽しく生きられる、また将来楽しく生きていく可能性が出てくると思っています。保護者と子どもの関係、地域の大人と子どもの関係、これらが全て対等でいいかというと、ここには守る立場と守られる立場というのが生じてきますので、大人と子どもとは、存在としては対等かもしれませんが、社会的な立場では、時には違うこともあり得るのではないかと、これは学校現場にも言えるのではないかと思っております。
次に、インクルーシブについてお尋ねがありました。インクルーシブとは排除しないということです。包括するということでもあります。教育現場でも職場でも人は排除されるべきではないと、このようには考えています。しかしその当事者が何かの事情で生きづらさを感じるならば、その生きづらい原因を補完すること、これが大事だと思っています。生きづらさの原因を補完することで、その当事者が社会生活を生き生きと過ごせること、これが大事なことではないかなと思っています。
次に、AI活用、オンライン授業についてのお尋ねでございました。AI活用は特に、児童の教育現場では注意が必要であると思っています。子どもが犯罪に巻き込まれないように、また犯罪の加害者にならないように、モラル教育はもちろんのこと、様々なセキュリティの対策が必要だと考えています。しかし、必ずAIは教育現場に入ってまいります。また、AIを使いこなせる人材育成もこれから大切になってまいります。学校教育の現場では、これは教育委員会とよく連携しながら検討を進めていきたいと、このように思っております。
オンライン授業に関しましては、おっしゃるとおり、通常活用が私も望ましいと思っています。いわゆる長期休暇とかだけに使うものではないと思っています。というのも、これも20年後、30年後の教育の在り方を考えたときに、現在のように黒板に向かって一斉にノートを取る、一斉授業みたいな教育が果たしていつまで続くのかというのは、議論していかなければならないと思っています。
これも先ほど来お話ししております、令和6年、7年で学校の整備を議論していただきたいと思うのですが、こういう視点も入れて議論していただきたいと思っているのです。将来的には、教育現場にもテレワークが持ち込まれる可能性も大いにあるわけでございまして、実際不登校児に対して、現在でもオンライン授業は有効に使われており、オンライン授業を早期に開始できるよう、こちらも教育委員会と協議を進めてまいりたいと思います。
最後に、安心・安全なまちづくりについてであります。市民が自らのまちを守るという意識、これは大変大事であります。いわゆる地域愛ということが、まちをよくしていく大きな原因だと思っております。しかし、地域だけではなかなか解決できない諸問題、諸課題、これはあるかもしれません。そういった場合には、行政の支援が必要になってくることもあり得るかもしれません。全てに対して支援ができるということはここで申し上げられませんけれども、そういったことに関しましては、地域の皆さんと、また行政としっかりと協議をし、安全・安心なまちづくりに努めていきたい、このように考えている次第であります。
以上です。 -
41:
◯6 番(宮代一利君) ありがとうございました。一番最初のところの保健センターの件については、機能ということの指摘に対して、そこの部分を拾っていただいてありがとうございます。そしてその機能というのは、市内のほかの施設との関係においても、その機能をうまく調整していくことによって、この施策というのはうまくいくと思っているので、必ずしもとにかく箱を大きくして増築すればいいというだけにとらわれないで、もう一度しっかりと考えていただきたいというふうに希望いたします。
それから吉祥寺駅周辺についてですけど、時間がかかるというのは、多分みんな何となく分かっているのですが、ここまで進んでいるというような情報、ここまではやれているのだとか、あとここ何年かでこれぐらいいくのだというようなところを、もう少し見せてほしいなと。特に焦っている方たちがいっぱいいらっしゃるので、焦っている方たちにも取組について、もっとメッセージを出していただきながら。
もちろんワークショップをやったりとか、いろいろ様々情報交換をしたりすることはとても大事なのだけれども、それにプラスアルファ、この前の全員協議会の中でもあった、行政側と市民の間の情報量の圧倒的な違いというここの部分が、この件についても私はあると思っていて、ここはぜひやっていただきたい。先ほどの御答弁の中で、しっかりとという一言にまとめられてしまっていて、しっかりとって何なのでしょうという感じで、そこはもうちょっと突っ込んでいただきたいなというところが希望でございます。
それから、避難訓練についてもありがとうございます。庁内でもお話もしていただけているという話で、やはり実際様々地域においてこういったことに取り組むことは非常に重要だと思うので、引き続き。それからフェスタとの関係についても積極的にやっていって、もちろん私たちも声をかけながら、そういったものに参加していきたいと思うので、広めていっていただきたいと思います。
それから水素ステーション、充電ステーション等の話で、やはりまた出てきてしまうのですけど、象徴的な事業としてという言葉があった上で、先ほど御答弁で覚悟とおっしゃられてしまうのですが、お金を使っていますから。公金、税金を使ってバスを買うわけです。安くない金額ですから。買って、その買ったことによって、何を期待するのかというところは、やはりぜひもう少し見せていただきたい。覚悟って、何を覚悟しているのでしょう。
この環境の問題については先ほど御指摘させていただいたように、国家間の問題でもあるので、必ずしもこの市でやればいいという、そんな簡単な問題ではないと思います。一方で、市民の皆さんが省エネに努めたりとか、そういう日々の生活の中で廃棄物の削減をやったりするのは当然、とても大事なこと。しかし、今話をしているのは、市が税金を使って投資をするのですということの話をしている中で、本当にどれだけの効果があるとお考えなのか。さらにひいては、ゼロカーボンシティ、あるいはカーボンニュートラルはどこまでやるつもりなのですかということ。これは、私はもうこれからずっと言い続けます。
ゼロにしてはいけない、ならない。そこには多大な費用をぶち込まなければいけないのです。そこまで本当にやるのですか。最初のところで、今日リスクマネジメントのお話をさせていただきましたけれども、リスクマネジメントというのは、リスクを見つけたら全部回避しましょうというふうにはならないのです。それはなぜならば、費用もかかるし、人手もかかるし、ではどこまでやりますか、いつやりますかが非常に重要というふうに、それがもう基本的な考え方で、それの流れの中でこの環境問題の取組についても、そのいつ、どれだけということについて、もう一度御見解を伺いたいと思います。
それから、すみません、ちょっと二酸化炭素のお話。ちょっとたまたま私はそういう仕事をしてきたので、どうしてもこだわりがあって、1,000ppmになると感染リスクが高くなりますという説明は、私は適切でないと思います。440から1,000ppmに向けてだんだん上がっていけば、当然それは3密の状態が増えていくわけですから、急にあるところからぽんと跳ね上がると、そういう論文ではないと私は理解していて、厚生労働省のところにもそういった形のことは書いてあるので、ここはちょっと誤解があるまま進むのはよろしくないかなというふうに思います。
もう一つ、確かに二酸化炭素濃度計は高価ではないので、入れてみてもいいのではないかというのは、私は意見としてはあまりよくないなと思います。安いからやってみればというのは、あまりよろしくないなと。先ほど申し上げたように、実際に導入しても結局使い切れなかったという現実を私は見てきているので、今までどおり3密を回避するように、それぞれみんなで考えて取り組んでいきましょうというふうに導いていくほうがいいのではないかなというのが私の考えですが、一応もう一度、その1,000ppm問題と、本当に二酸化炭素濃度計を全部公共施設に入れますかということについて、お考えをお聞かせください。
全部やってしまおうかな。それから、先ほど子どもの件について触れていただきました。さすが専門の保護司ということで、様々御経験をお持ちで、やはり家庭にいろいろ大変な困難があるのだということがあって、それを学校と地域が支えるという、これは一つの考え方として、私は非常に重要だと思います。
対等な存在、これは人権という意味ですよね。子どもも大人も人権という意味では対等です。だけれども、さすがに弱い部分があることについては、保護者としてきちんと守らなければいけないのだという考えを区別していく必要があるのだというふうにおっしゃっていただいたと理解しました。
ということで、いつもこれはこの後のインクルーシブとも関係しますけど、結局、全部とは言わないけど、なるべく多くの大人たちが、今みたいな市長が御主張されているような考え方、この部分については対等だけれども、この部分については大人としてやるべきことがあるのだといったような、そんなことをやはり日頃から学び、かつ議論をして、そういったものをベースに子どもと向き合うということが必要なのではないかなと思います。
よく教育というふうになると、子どもが教育される側となるけれども、武蔵野市は、私は大人も学んだほうがいいと思っているのです。様々こうやってここで議論をさせていただくことによって、私自身も学ばせていただいていますし、多くの市民の皆さんにそういったことも理解していただいて、子どもたちとどう向き合うのかということについて考えていただきたい。そのことについて、市長からももっとメッセージを出し続けていただきたいということを希望しますので、コメントをいただければというふうに思います。
それから、AIとオンラインについては、少なくともコロナの始まったばかりのときに、わっと市民から声が上がって、オンラインをやってくれというときは、あまり芳しい対応はいただけなかったのです。少なくともオンライン授業ということについて、ちょっと明確に私はそのとき理解はできなかったのですけど、様々な理由により全校で一斉にはやらないというふうに結論づけられたという理解をしています。
ただそれは、コロナ禍における特殊な事情の中での議論だったというふうに理解したとしても、今日御指摘させていただいたとおり、オンライン授業はもう今や日常的に、選択肢の一つとしてはそこに成立している、存在しているという理解をしているので、今後、20年、30年後の教育という話と、あとテレワークも将来はありますという話もありましたけど、もう少し近い未来について考えて議論していただきたい。もう今でも、オンライン授業というものもチャレンジすることはできるはずです。
それからここに書いてあるとおり、オンライン授業をやるとアーカイブを残すことができるので、いろいろな活用方法もあると思うので、何とか一歩ずつ、一歩一歩の歩幅は小さくてもいいですから、歩み続けていってほしいなと。今全然できていないというわけではないのですけど、さらに積極的にやっていただきたいなというふうに思います。
教育フォーラムを見に行かせていただいて、児童生徒たちの生き生きとした姿を見ることもでき、それを見て、本当ににこにこ、満面の笑みで喜んでいる先生の姿を見て、今、教育の現場って本当にどんどん進歩しているな、双方向的な授業も本当に上手にやり始めているのだということを、今私は実感しています。なので今の現場はとてもいい状況ですけれども、もう一つの選択肢として、このオンラインの授業の活用についても考えていっていただきたいなというふうに思うということです。組み合わせることが大事だと思います。
あともう一つ、ここで今日、この中の話には出しませんでしたけれども、学校になかなか行きづらい子どもさんたちもいる。その子たちに対してこのオンラインの授業というのは、きっと有効に働きかけることができていくものなのではないかなと考えている、そんな側面もあるので、ぜひそういったことも含めて、徐々にでいいですから、前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。こちらもコメントいただければと思います。
以上お願いします。 -
42:
◯市 長(小美濃安弘君) 吉祥寺の再整備について、もっと見えるようにしてほしいと。それはそのとおりだと思います。今まで見えてこなかったというのも。やるべきことはひょっとしてやっていたのかもしれませんが、見せてこなかったことが、スピード感がないというふうに言い換えられていたということもあるかもしれません。実際私は遅かったと、そういうことも思ってはおりますが、しかし見える化というのはとても大事だと思います。
なので、これも庁内の会議でお話をさせていただいているのですが、特にこれから吉祥寺の再整備については、今何をやっているかということを、どんどんまちの中で可視化していってください、見える化していってくださいということを言っています。そうすることによって、地域の人たち、地権者の方々をはじめ、様々吉祥寺を利用されている方々は、今こういうことなのだ、それならばこういう意見を言ってみようとか、そういうところにつながってくるのではないかと思っています。
実はこれが大事なまちづくりの、本当にこれからしていかなければいけない、一番最初の準備段階でございまして、こういうことをすることによって、スピード感を持った再整備につなげていきたいと、このように思っております。
次に、水素ステーション、水素バス、EVバスをすることが、市民にとってどのような効果になるのかということであります。これもちょっと同じような答弁になってしまうのですけれども、やはり覚悟という言葉が違うとするならば、市も積極的にCO2削減に取り組んでいるという、一つのアピールにつながるのではないかと思っています。
EVバスは、実は今、事業者とも話をさせていただいておりまして、今研究を進めているところでございますが、比較的EVバスの技術は進んでおりまして、ほかの地域でもEVバスは、今のムーバスの大きさで運行しているという例もございますので、EVバスを先行させて、そして水素バスに関しましては、今確かに水素ステーションを造るといっても、どこに造るのだと。
実は武蔵野から起点しますと、25キロぐらい離れたところには、2か所、バスが止められる、バスが利用できるEVステーションというのがありますので、行って帰ってくるだけで、ある意味使い切ってしまうかもしれないと、そういうこともあります。だからまず、EVステーションをどこに造るのか、また、どういった支援を国とか都がしてくれるのかということを、協議していかなければならないと思っています。しかしそういう協議をこれから始めていきたい、このように思っています。
また、そういうこともしっかりと市民の方にPRして、今、市はこういうことをやっていますということをPRすることによって、市も真剣にCO2削減について取り組んでいるのだということが、今るる申し上げてきた、ゼロカーボンにはならないかもしれませんけれども、一つの掛け声としてのゼロカーボンシティにつなげていくということになってくるのではないかと思っております。
CO2モニターに関しましては、実は先日、お名前を出していいのかどうか分からないのですが、ある学者の方が学説を持ってきていただいて、それに伴って私は実は、今回の公約等もつくらせていただいたのですが、5月にその方の本が出るらしいのですけれども、アメリカで最初に出て、日本に逆輸入される、そういう本らしいのですが、「ノーモア・パンデミック」という本でございます。
この資料によると、相当CO2モニターは効果的ですということが書いてありまして、それはでも専門的に、今まで宮代議員も民間で培われた知見があるということでございますので、これから様々議論させていただければなと思います。私も5月になりましたら、この本を買わせていただきまして、今これぐらいの資料しかございませんので、またしっかり勉強していきたいなというふうに思いますが、先ほど来申し上げておりますとおり、一つの可視化をすることによって、換気に対する動機づけにもなると思いますので、今はCO2モニターを設置するということを進めていきたいなと思っております。
それと大人と子どもに対しても、もう一言ということなのですが、先ほどのコメントも相当苦労して考えたコメントでございまして、またそれは時期の違うときに議論させていただければなと思いますが、少なくとも大人と子どもというのは、常に対等の立場であることがいいということではないことだけ、お話をさせていただいたつもりでございますので、場面、場面によって、やはりそれぞれの役割があるのではなかろうか、場合によっては本当に、私も恐らく今でしたら、AIとかICTのことは子どもに教わることのほうが、現実問題として多いと思います。こういった関係は当然あるわけでありまして、それを決して私は否定的に思っておりませんので、今後も引き続きそういう議論をさせていただければなというふうに思っております。
オンライン授業に関しまして、私もできるだけ早急にやっていただければなと思っております。ただこれは、学校現場での話、教育委員会の話でございますので、総合教育会議などの場面で発言をさせていただき、また、総合教育会議は政策の大綱を市長が作成するということになっておりますので、しっかり教育委員会と話をさせていただきながら、オンライン授業の早期実現に向けて取り組んでまいりたいと、このように思っています。 -
43:
◯6 番(宮代一利君) ありがとうございました。まず最初の吉祥寺の話、見える化というふうに捉えていただいてありがとうございます。
先日、Walk & Thinkですか、パークエリアのところに参加というか、横にくっついて見て、ずっと皆さんがどんなふうに御覧になっているのかなというのを、半日一緒にいさせていただきました。ああいう取組はとても大事だなというふうに思います。ぜひ続けていただきたいと思います。1回に参加されている方って30人とか50人が限度なのだけれども、やはり回数を重ねることによって人が替わっていく。そうすると、じわじわそういったものが広がっていくなというのをすごく感じましたので、ぜひ。
あと、きっと地権者さんたちとのいろいろな交渉というのも本当に大変な要素があると思うので、ここは市長が前面に出ていただいて、しっかり牽引していただきたいということに期待したいと思います。
それから、今最後のところで、オンライン授業について、もちろん教育委員会という存在での、そちらのほうでの議論だということはよく分かります。市長からもメッセージは出し続けていただきたいし、もちろん私たちからも一般質問等を通していろいろ訴えかけていきたいので、これは本当に有効性があるということについては、私は大変大きなものだというふうに考えているので、これからもよろしくお願いしたいと思います。
以上で終わらせていただきます。ありがとうございます。