2022年9月議会の一般質問 全文

市民会議の参加状況、成果並びに、令和4年度の予算執行に係る契約などについて伺う。
 
 今年の夏はチャレンジの夏でした。様々なイベントを計画しながら、夏の訪れを待ちました。固唾をのんで見守る中、夏休みが近づき第7波が襲って来ました。それでも、行動制限が発出されず、様々な判断を迫られる事態となりました。2年間中止して来たジャンボリーも、来年度の再開に向けた準備イベントをやる方向で動きました。地区によって、開催するイベントの内容が異なり、開催日数もまちまちとなりました。それでも、一泊とはいえ、宿泊にチャレンジした地区も複数ありました。私は、三小地区での活動が主体になっていて、三小グランドで南町カーニバルという夏の行事を継続しています。2日に渡る大きなイベントですが、もちろん2年間は中止となっていました。今年は、1日のみ、それもたった2時間の開催を選択しました。待ちかねた子ども達、ご家族の皆様が多数来場して頂きました。感染が拡大したという情報はなく、なんとか乗り切ることができました。夜には、名物の花火大会も開催できました。さらに、私が所属するサッカーチームは2年間見送っていた夏の合宿を、フルスケジュールの3泊4日で敢行しました。熱発者なく無事に終えることができた今だから言えますが、開催前は本当に悩みました。ご家族の皆様との協議も継続しました。現地では、選手たちも頑張って感染対策をしながら、サッカーにも全力で取り組みました。実は、完璧だった訳ではありません。出発が迫った日に、自宅で発熱してしまい、参加を見送らざるを得ない選手もいました。本当に悔しかったと思います。
猛暑、酷暑の夏でしたが、今は何とか乗り切ったという安堵感を覚えています。コロナを通じて、どんなこともこれまでと同じやり方ではうまく進まないことを思い知らされました。しかし、その学びは単純に悪いことばかりではなく、たとえば当たり前だと思って来たイベントのやり方など、その本質を見直し、参加者の気持ちや意思を問うために、コミュニケーションを取り続けることの大切さを再認識することができています。今後の運営には、プラスに働くと考えています。市政においても、同様なことが言えるのではないでしょうか。これまでの当たり前が、本当に当たり前なのか?言葉は悪いですが、コロナ禍を理由にして、いろいろ洗い直すチャンスとも見えると思います。
それでは、質問に入ります。

1 市民会議について
 今年度から始まった2つの市民会議について、その開催状況について伺います。
【質問1-1】第六期長期計画・調整計画市民会議について
① 市民委員の募集方法とその結果について伺います。また、募集状況についての評価について伺います。
② 市民会議の成果について伺います。また、市長に報告される検討結果は、その後の議論にどのように反映されるかについて伺います。
市民会議で出た意見がどのような扱いになり、さらに施策にどう反映されるのか、参加者から質問が出ていました。報告書には様々な視点での意見が並び、さらに取捨選択のプロセスが入るとその結果はどうフィードバックされていくのか。せっかく時間を使って、いろいろな課題について話し合いをしたのだから、この意見が採用され、具体的な形で成果に結び付くところを見てみたいという意見です。
また、広報活動のことについても多くの委員さんから意見が出ていました。自分の出した意見が採用されて、市政に反映されたという事例がくれば、それはその市民にとっての成功体験になる。そうすると、周囲の人に話したくなる。自分の意見がこんな風に採用されたのだよと。そのことも広報活動のひとつになるのではないかという意見でした。
【質問1-2】気候市民会議について
① 参加者の募集方法とその結果について伺います。また、募集状況についての評価について伺います。
② 市民会議により得られた成果の反映について伺います。
武蔵野市は、令和3年2月に「2050年ゼロカーボンシティ」を表明し、また、 国の地球温暖化対策計画の改定を受け、令和4年4月には、武蔵野市地球温暖化対策実行計画を改定したところです。この中で、気候市民会議の開催について記述があります。3月の予算特別委員会でも議論させて頂きましたが、ゼロカーボンシティを実現するためにはお金がかかります。この会議を通して市民の行動変容を促すとしていますが、どのような行動変容を期待して、そのことにより何トンのカーボンを減らそうとしているでしょうか?温暖化対策実行計画2022改訂版では、太陽光発電、省エネ機器の導入により年間42,000トンの二酸化炭素の削減ができると試算していますが、これを実現しようとすると、ざっくりと140億円程度の投資が必要になります。14万人の人口で割ると、一人当たり10万円という金額が出て来ます。行動変容でこのオーダーの金額負担を促すことができるのか、これはなかなか難しいのではないかと感じます。今後、国や都も積極的な施策を打ち出して来るという動きもある様ですが、市としてはどのような方法で実現に向けて市民を支えていく考えなのか、ご所見を伺います。

2 随意契約について
【質問2-1】随意契約に対する考え方について
毎回の定期監査において、随意契約に係る指摘が繰り返されています。令和4年度第2回の監査では、9つの課が監査対象となっていましたが、半数を超える5つの課において「随意契約とした根拠法令及び一者のみを指定した具体的な理由の記載が漏れている」との指摘を受けています。また、令和3年度第2回措置事項報告書において、「競争見積合わせを行うべき委託契約において、特命随意契約を行っているものが見受けられた」との指摘があり、これに対し「契約事務規則、業務事務取扱要綱を再度確認し、再発防止に努めている。」との回答になっています。結局、この事案は再発防止に努めるので、今回はこのまま発注しますという結論になったのでしょうか?
このように、契約のルール違反について、これまで頻発している状況の理由、並びに今後の対応方針について伺います。
【質問2-2】吉祥寺本町一丁目2103番3の土地売却について
本件は令和4年6月6日に住民監査請求が提起され、8月2日に棄却するとの結論に至ったものです。監査としての判断は下っているものの、これまでの経緯、市としての考え方について以下伺います。
① 随意契約によって売却した根拠について伺います
② 随意契約によって売却した理由について伺います
また、この土地売却は武蔵野市第六期長期計画における、活力とにぎわいのある駅周辺のまちづくり及び吉祥寺グランドデザイン2020におけるイーストエリアのまちづくりを推進し、当該エリアの魅力向上をはかるため、市は吉祥寺駅周辺エリアに公共自転車駐車場の設置を目指し、事業者は吉祥寺駅至近エリアにおける魅力的なまちの創出に寄与する取り組みを目指すものとする相互協力のもと、市が土地を取得することについて協議を開始すること、当該協議が成立した場合には、市は市有地を売払うことについて協議を開始することについて、基本合意書を締結しています。この基本合意書に関連し、以下質問です。
③ 今回の市有地売却により東部地区の開発にいかに資すると考えているか伺います
④ 売却先の事業者が街づくりに貢献することの確度について伺います。この基本合意書において、
事業者が魅力的なまちの創出に寄与する取り組みを目指すものとするとなっていますが、これはどのような形で実行され、市からの要望などは反映されるのか、基本合意書を締結するまでの調整、交渉において、市はどう判断をしたのか伺います。
もう一つだけ、令和3年10月27日に開催された全体説明会において、翌日に土地の売買契約を締結したにも拘わらず、この説明会において一切の説明をしなかった理由について伺います。また、監査の意見として、市民の理解を得るための市の姿勢については疑問が残るところである、との指摘を受けていますが、このことについては、どう感じているか伺います。

3 予算執行状況について
第2回定例会の一般質問で議論させて頂いた内容について、次の項目に関する進捗状況について伺います。
【質問3-1】ごみ組成分析調査について
本件については、第2回定例会で議論をさせて頂きしました。まず、発注方法の見直しと、仕様書改善の進捗について伺ったところ、次のご回答を頂きました。「ごみ組成分析は、ごみの内容、特徴を明らかにして、それによって、ごみの減量、食品ロスなどに対する施策に繋げるための基礎データとすることを目的としています。施策の基礎データとして有効に活用できるような調査結果が得られるよう、調査方法、内容の確認、仕様書の見直しを進めたいと考えております。」
また、廃棄物に関する市民会議もあるので、そこからも意見を頂きながら、来年度に向けて一般廃棄物処理基本計画の改定を行うとのご説明を頂きました。これに対し、市民会議で意見を聴取するならば、このごみ組成分析調査は会議で議論をするための前提となる基礎データのはずで、そのデータを正しく取得することが必須なのではないかと指摘をさせて頂きました。
これらの議論の続きとして、以下伺います。
① 発注方法の見直しについて、第2回定例会後の進捗について伺います
② 仕様書改善について、第2回定例会後の進捗について伺います
【質問3-2】生活安全対策事業について
ブルーキャップの在り方について、第2回定例会で議論をさせて頂きました。こちらも、振り返りをしてから、質問をさせて頂きます。6月時点での認識は次の通りでした。
条例が4月から施行されて、日々ブルーキャップの皆様には頑張って頂いていると、とても感謝しております。4月からは吉祥寺南口に重点を置いて対応する中で、今後は吉祥寺の北口にも強化をしていく必要があるという認識も持っており、ブルーキャップの活動時間外の状況について、やはり依然禁止行為が見受けられるのも課題として捉えているとのご回答を頂きました。
① ブルーキャップによる指導・警告等のその後の実施状況とその成果について伺います
② 今後の展開について伺います

4 武蔵野市の教育について
【質問4-1】中学校の部活動について
武蔵野市の教育の報告において、中学校部活動の在り方検討委員会は令和3年度は休会をしたとの報告がありました。まず、令和4年度は再開をしたのか、そして、再開しているならば、どのような検討をして頂いているのか伺います。
また、先日、教育長、教育部長にはお忙しい中、お時間を作って頂き、ありがとうございました。いつも、サッカーの話が多くなってしまい恐縮ですが、武蔵野市サッカー協会少年部のチェアマンと面談をして頂きました。少年部は市内小学生を対象とした、サッカー活動を支える組織です。その面談の中で、市内の状況や過去からの伝統などについて、情報提供をさせて頂き、武蔵野市内の小学生のサッカー選手たちは、各学校施設を拠点として活動をしており、ほとんどのチームはボランティアでの指導となっている。保護者として子どもと一緒にグランドに来て、活動を見ていると、ボール拾いをやってくれませんか?から始まって、いつの間にか指導者になっているという歴史を繰り返しており、30年以上も指導者をつづけている人もいます。必ずしもサッカーを経験していなくても、地域の中で子育てをする仲間として、保護者がネットワークを築いて来た歴史があります。その強固なネットワークは今も健在で、今の選手たちはもちろんですが、卒業生も支え続けています。この地域のネットワークを中学校の部活動に活用することはできないだろうか、というお話に展開しました。なかなか、具体的になるまでには、もう少し試行錯誤が必要かと思いますが、一つの考え方としては共有できたのではないかと考えています。質問です。
① 中学校部活動の在り方検討委員会の開催状況並びに検討内容について伺う
② 中学校部活動の持続可能な在り方に関する考え方について伺う
【質問4-2】インクルーシブ教育システムについて
障害者の権利に関する条約第24条によれば、「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(一般的な教育制度)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされています。
一方で、フルインクルーシブという概念があります。昨年度の文教委員会か予算特別委員会だったと記憶しているのですが、インクルーシブ教育は生徒たちが同じ教室から一日をスタートすることが有効なのではないか、といった趣旨の発言をしたところ、「それは、フルインクルーシブのことを言っているのですね」とあっさりと話が先に進んでしまいました。その時は、全くの不勉強で何が起こったかすら分からなかったのですが、少しずつ違いが見えて来ましたので、質問させて頂きます。
① 武蔵野市におけるインクルーシブ教育システムの現状について伺います
② フルインクルーシブ教育に対する本市の考え方について伺います

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