令和3年第3回定例会 :本会議 一般質問(録画中継と議事録抜粋)

  • 令和3年第3回定例会
    9月7日
    本会議 一般質問
  • コロナ禍ほか、災害の激甚化における市政について
    ・ゼロカーボンシティの実現について
    ・市内に開設された宿泊療養施設について
    ・コロナ禍における学校運営について
  • 録画中継 | 武蔵野市議会インターネット議会中継 (jfit.co.jp)
  • 会議録

    ◯6 番(宮代一利君)  ワクワクはたらく、宮代一利です。よろしくお願いいたします。
    今回は、コロナ禍ほか、災害の激甚化における市政についてということで、まず、温暖化の話から入りたいと思います。
    長引くコロナ禍は、災害レベルの猛威を振るっているとの表現を聞くようになり、地球温暖化の進行による災害の激甚化も確実に進行しているとの意見も聞かれています。これらに対応するための市政の在り方について伺います。本年8月9日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による第6次評価報告書(AR6)第1作業部会報告書の政策決定者向け要約──SPMと呼ばれています──が公表されました。この中で、気温上昇を、2.0度ではなく、2050年、カーボンニュートラルの実現によって1.5度に抑えることで、近年発生している50年に一度と表現されるような極端な高温現象の発生する確率を30%程度減らし得ることが示されました。このIPCCというのは、皆さんも御存じだと思いますけれども、シミュレーターを使って計算をしながらいろいろな将来のことを予測しているので、時間がたてばたつほど様々なデータが入るようになって、だんだんと精度が上がっていくというもので、今回その結果がさらに将来をよく予測できるということが分かったというふうに報告がなされているところです。それに関連して、市の対応について伺います。
    質問1の1、IPCCの第6次評価報告書を受けて、この報告書では、さらに人類の生活への影響が厳しくなる、また、その到来が早まるとの評価になっていますが、武蔵野市の環境基本計画など、関連する方針を現時点で見直すことを検討しているかを伺います。また、環境基本計画は2030年までとなっていますが、今後、2030年に向けて、どういったタイミングで見直しをしていくのかということについて、主にスケジュールなどについて伺います。
    質問1の2、温暖化ガス排出の削減に向けた具体的方策についてです。まず、第2回定例会で議論させていただいた、排出係数の低い電気事業者の選択を促進するための助成制度に関し、現在の検討状況について伺います。
    次に、今回は少し話を先に進めて、水素社会の到来というのが今かなり注目をされているところで、このことに関し、市としての見解を伺いたいと思います。水素の活用は、温室効果ガス削減の切り札とも言える技術の一つである一方で、製造方法であったり、貯蔵、使用方法など、課題も多く指摘されています。技術的な課題解決に向け、企業が取り組む中ですが、インフラ整備など、市として準備をするべきことが多々あるかと思います。早めに手をつけていかないと、お金をつければすぐできるものでもないので、将来に向けた構想について伺いたいと思います。
    質問1の3、むさしのエコreゾートの活用についてです。今、むさしのエコreゾートというのは、コロナ禍で来場者を制限する必要があるなど厳しい状況で運営されているというふうに認識していますが、現状どんな形で対応しているのかということについて、まず伺います。また、コロナ禍が継続する前提での今後の考え方、受入れ体制、新しいプログラムなどについて伺います。この状況ではコロナ禍がそう簡単に完全に落ち着いてしまうということはなかなか期待できない中で、ずっと制限をしたままでエコreゾートを運営していかなければいけないのか。もしそうであるとすれば、その考え方はどういうふうに変更していこうとしているのかということについて教えていただきたいと思います。エコreゾートというのは、日々の暮らしの中にある環境問題や環境の大切さに気づくように働きかけ、気づきを環境に配慮した行動へと結びつけて、一人一人の行動を地域ぐるみの取組へと広げ、さらに市全域に拡大して、持続可能なよりよいまちづくりを目指します、これらを目指すことで環境分野の側面からSDGsの達成に貢献しますと、ホームページのほうで紹介をしています。この活動を通して、市民の皆様へ具体的にむさしのエコreゾートから何を伝えようとしているのか、それを伝えることによって、いかにしてゼロカーボンシティの実現に結びつけようと考えているのか、そのことについて伺いたいと思います。環境問題について認知をすると二酸化炭素が下がるわけではないです。全てがそういうふうに行動できるというわけではなく、今回は、ゼロカーボンシティ、前から指摘をしている60万トン排出しているというこの状況をどうやって解決するのですかということを具体的にもう動いていかなければいけない段階において、むさしのエコreゾートをどうやって活用するつもりなのですかということについて、ずっと同じことを聞いていますが、具体策について伺いたいと思っています。
    それから、大きな2番です。市内に開設された宿泊療養施設について。
    今日、今まで午前中からずっと皆様の議論を聞いていると、やはり未来に向けてどうやってアクセルを踏んでいくのかとか、今をどう認識して、未来をどうしていくのかという議論が多かったかと思うのですけど、その議論をする前に、検証はしておかなければいけないと思います。大変大きなことが行われて、さももう終わってしまったかのように、今、取り沙汰されているという印象を私は受けていて、ただ一方で、市民の中には非常に大きな不満を持っている方も、もしかすると今回の件については少数なのかもしれませんけれども、非常に強い反感を抱いている方がいます。そのことは、今、SNSの時代ですから、すごく伝わってくるわけです。
    第81回武蔵野市新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、次のとおり、宿泊療養施設に関する報告がなされています。「東京都より、新型コロナウイルス感染症軽症者宿泊療養施設の吉祥寺東急REIホテルの利用状況について、8月29日(日曜日)現在、入所者数は累計で665名、うち武蔵野市民の方は61名であり、運営上の苦情はないとの情報提供があった」と、こういう報告がなされています。これに関して、以下質問します。
    質問2の1、宿泊療養施設の設置の経緯について、再度検証したいと思います。
    1)あの施設の設置の根拠法は何であったのか、伺います。
    2)都との事前の調整は行われたのか、どんな調整が行われたのか、伺います。
    3)計画内容に関する事前の情報提供は十分にされていたと武蔵野市としては認識されているのか、伺います。
    4)我々議員に対しても情報が提供されて、その後、箝口令が敷かれて、情報をなかなか外へ出せなかったのですが、やっと施設を見せてもらったりしたときに、疑問点、指摘事項が市民の方からも出てきた。それに対して、都として適切な対応がなされたというふうに市は考えているのかということについて伺います。
    5)全体を通して、設置に関する市のスタンスについて、事後評価として、まず設置されてしまったことについて市はどういうふうに捉えているのかということについて伺います。
    質問2の2、保育施設との共存について伺います。
    1)保育所との共存は不適切な選択であるとの意見がありましたが、なぜこの選択をなされたのかについて伺います。
    2)動線の分離、衛生管理など、安全性の説明は事前に十分なされていたのか、伺います。
    3)中に入っていた保育施設に入園されている方の中で、退園あるいは転園があったという情報が聞こえてきていますけれども、実態の数値を把握しているのか。把握していたら、どんな数値になっているのかについて伺います。
    4)結局退園・転園者が出ていますので、そのことで市民生活に負荷がかかったというふうに考えています。このことに関する市としての御見解を伺います。
    質問2の3、現在の運用状況について伺います。
    1)市民の利用者が1割程度、先ほど数字を申し上げました665名の累計に対して武蔵野市民は61名ですから、約1割が武蔵野市民です。このことについてどういうふうにお考えでしょうか。
    2)療養施設内は、もちろん陽性になっているから入るわけで、イエロー、レッドゾーンというふうにゾーンを分けています。一方で、その施設から出た外側というのはグリーンゾーンになるわけで、施設としてのイエロー、レッドゾーンとグリーンゾーンの遮断方法はどんなふうになされているのかについて伺います。先日、桜堤の新しくできた調理場を見に行きましたけれども、これはちょっと感染とは別ですけれども、衛生をきちんと管理するために、エアシャワーをつけて、そこで完全に中の衛生状態を保ちたいところと外界を分けると。当然こういう対応をしているわけです。今回のこの施設について、どうやって遮断のバッファーを取っているのかということについて伺います。
    3)弁当類のごみ処理をなぜ市で実施するのか、その理由について伺います。
    4)この弁当類のごみ処理については、ごみ処理数量の実態、それから、幾らでこの処理を受けているのかということについて伺います。
    5)クリーンセンター内での感染症防止に関する考え方について伺います。今、受け取った弁当類のごみ類は武蔵野市のクリーンセンターに運ばれてきているわけです。武蔵野市のクリーンセンターの中で、明らかにそのごみにはウイルスが存在していることは当然のことですから、それに対してどういうふうな考え方で今クリーンセンターは安全だというふうに言えているのか、どういう対策をしているのかということについて、お考えを伺います。
    大きな3番です。その前に、道場議員が学校のことについて議論していただいて、うちの会派の本多議員からもありましたので、私が準備していたものから大分内容が変わってきてしまっています。
    2021年度、第2回定例会が終わった後、7月12日に第4回目の緊急事態宣言が発令されました。この際、ついに武蔵野市は、学校教育を継続し、部活動も継続するという大英断を下していただきました。これに伴い、学校施設開放も継続となりました。難しい状況判断だったと思いますが、勇気を持って御判断いただいたことに大変感謝しております。これまで継続的に議論をさせていただいてきた、やっとその思いが通じたと、うれしく思いました。ところが、陽性者の数は、その後、収まるどころか、増える一方で夏休みに突入しました。私が関わっている市内のサッカーチームも2年連続で合宿を中止せざるを得ないという、選手たちにとって本当に悲しいことになりました。8月20日に開催された東京都のモニタリング会議では、制御不能な状況が続いている、災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態と、危機感をあらわにしました。単に陽性者の数だけではなく、重症化は高齢者や基礎疾患がある場合が圧倒的に多いと言われてきましたが、変異株が広がり、子どもたちの世代でも重症化する事例が出てきています。こういった状況認識の下において、学校の運営の考え方について伺います。
    まず、3の1です。8月25日に第80回武蔵野市新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開催されて、予定どおり、27日金曜日から2学期を通常どおり始めることが発表されました。8月の後半に入ると、何人もの生徒、御家族の方から、私に、本当に予定どおり始めるのですか、何か情報が入ってきていますかというふうな質問が幾つも寄せられました。始業式が迫る中で、正式に方針が公表されたのは2日前です。生徒、御家族が心配をしているとはお考えにはならなかったのでしょうか。このタイミングまで情報発信をしなかった、なぜこういう形にしたのかということについて、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
    1)この判断に至る経過の詳細について伺いたいと思います。生徒や御家族にはどんな形で。これは先ほどメールで連絡を行ったということを伺いましたが、そのメールが行ったのは多分8月25日から26日というタイミングだと思うのですけど、ホームページ上で専門家会議の内容が公開されたのは9月1日です。恐らく、8月25日、26日に保護者、家庭向けに出されたメールには、専門家会議に関する内容は知らされていない。そして、市民はそれを見ることもなかった状況で。本部会議の説明においては、専門家会議における意見及び教育委員会における議論を踏まえ協議したとなっていますが、では、教育委員会ではどんな協議が行われたのか。そして、どんな協議の結果、今の結論に至ったのかという、その内容について、できる限り教えていただけないでしょうか。やはり私たち市民は、今、もう自分で判断をしなければいけないということを要求されている時代が来ていて、そのためには、前提となっている条件、情報であったり、それから市としての考え方というのをつまびらかにしていただいた上で判断をする必要があると思いますので、できるだけ教えていただければというふうに思います。
    それから、2)です。コロナ禍における陽性者反応が出たときの話ですが、専門家会議の中では、学級閉鎖、学年閉鎖という基準の提示が必要とコメントがあり、今、そのガイドラインに従ったコメントはホームページに掲載はされているのですが、あれだと、何人の陽性者が出たら学級閉鎖にするのですかとかということが「複数」という言葉になっていて、これは誰が判断をすることになっているのか。この辺の大きな議論は先ほど終わったと思っているので、その細かいところ、再質問の中で準備してきたものについて伺いたいと思います。複数の生徒がある状況になったら、陽性者との距離が1メートルで15分以上話したらとか書いてあるのですけど、そのことがどういうふうに、どこに、学校に対して誰にどうやって伝わっているのか。さらに、その基準というのは生徒や家族に伝わっているのかどうかということについて教えていただきたいです。誰がどうやって判断しているのか分からないことに対して、家族のほうは非常に不安を感じています。やはり事前にこういった基準というのは示されるべきだというふうに考えています。
    それから、3)です。これも再三出てまいりましたが、タブレットを活用した柔軟な授業体制の話ですけれども、第80回の本部会議で、感染予防や感染の疑い等により登校できない児童生徒については欠席ではなく出席停止として取り扱うと決まりました。これは感染予防のために自ら判断をして登校を見合わせることを認めることを意味しているのか、伺います。「感染予防や感染の疑い等により」という、この出だしが、自ら判断をして、家族とともに判断をして、自分は登校しないよということも対象になっているのかどうかということについて伺います。また、「学習者用コンピュータを活用するなどして健康状態や学習状況を把握するとともに、学校の学習内容や課題を伝えるなど個別に対応する」との記載が続きますが、この具体的なイメージがいま一つ分からないというか、やや今までのやり取りで不満を感じているところが正直ございます。どういうことかというと、タブレットを使って朝の会をやりますよという、何かそういう話が割と頻繁に出てくるのですけど、あるいは学習支援のためにこんな課題をやっていますということをお知らせしますよというところにとどまっているのですが、やはり、先ほども授業という話が出たのですけれども、今、もうハイブリッドの授業にチャレンジしているところがあります。ハイブリッドというのは、学校を分散登校にする。要するに、クラスを半分に割って、今日は奇数番の日、今日は偶数番の日とやって、一日交代で、登校する人数を制限するのです。そうすると、教室の中は1個置きで座ることができて、先ほど教育長がおっしゃったように、その授業の様子をオンラインで映して授業をやるということを、実は今朝まさにNHKの朝のニュースでもやっていたのです。先ほど市内の学校は後ろのほうに置いてあってとおっしゃっていましたけど、今日出ていたニュースでは先生の真横にタブレットが置いてありました。要するに、先生の授業そのものを映し出しているという状況で、見ているほうもオンラインで取りあえず授業でどういうことが行われているのか分かるということをやりつつ、もうハイブリッドの授業として通常でそれを運用しているというような情報を聞きつけております。こういったことも検討しているのかということ。ホームページのトップページに公開された、武蔵野市新型コロナウイルス感染症に係る市民とまちの未来を守る対応方針の中で、「未来を担う子どもたちが、安心してさまざまな学びを行うことができるよう、学習者用コンピュータのさらなる環境整備を進めます」となっていて、これは具体的に何を示しているのか、ちょっとよく分からなかったのですが、今まさにコロナ禍に対応するために早急にその活用方法まで含めて進歩することが求められているというふうに考えています。状況に応じた柔軟な授業体制、そして柔軟な登校に対する考え方に関して、将来に向けてどんな検討をしているのかについて伺いたいと思います。
    以上、壇上からの質問といたします。よろしく御答弁のほど、お願いいたします。

    64◯市 長(松下玲子君)  宮代一利議員の一般質問に順にお答えをいたします。
    まず、1の1についてです。2021年4月に策定した第5期環境基本計画は、市の行う環境施策について横断的に大きな方向性を示すマスタープランとして位置づけており、現時点で見直しは考えておりません。一方で、具体的な目標数値を掲げるアクションプランとしての地球温暖化対策実行計画2021については、本年11月開催予定のCOP26(第26回国連気候変動枠組条約締約国会議)に向けた国の地球温暖化対策計画の見直しを踏まえて、年度内には見直しを行う予定です。地球温暖化対策実行計画2021の見直しに当たっては、2030年度の削減目標値の修正を行うほか、国や都の取組、制度と合わせて、市、市民、事業者が省エネ・創エネ等の活動を行うことでどれくらいの温室効果ガスの削減につながるのかをイメージでき、さらに行動につながるように2030年度に向けた取組例を示すなど、内容の工夫を検討したいと考えております。
    1の2についてです。まず、排出係数の低い電気事業者への選択を促進するための助成制度の検討状況につきましては、平成28年に電力の小売全面自由化がされ、家庭を含む全ての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりましたが、コスト面を最重視する人を除き、切替え手続の煩わしさや電力の安定供給への不安感から、切替えに至っていない家庭が依然多いと考えます。こうした実態を踏まえ、対象とする電力や事務手続の省略化、分かりやすさ等を考慮した制度設計について現在検討を進めております。電力を切り替えるだけで地球環境の改善に貢献できるという意義、メリットを啓発し、切替えにつながるような広報活動も重要なポイントと考えており、しっかり検討を進めていきたいと考えます。
    次に、水素社会の到来に関して、将来に向けた構想など市の見解については、国は2050年、カーボンニュートラルに向けて、需給一体でより一層の水素関連の取組を強化し、導入量の拡大と供給コストの低減を目指しております。現在、エネルギー基本計画の見直しを見据え、水素の利用先の多様化、クリーン化、革新的な水素製造技術への投資等の方向性を中心に検討が行われております。このように、水素エネルギーの利活用については、国、企業等の取組によるところが非常に大きく、一部の大都市を除き、市町村レベルでの取組は限られており、本市の大半を占める家庭・業務部門における2050年カーボンニュートラルに向けた水素需要先拡大の道筋といたしましては、既存ガス管を含む供給インフラの脱炭素化等、段階的に進むと見られていますが、技術的な課題、コスト、インフラ整備の課題等、今後の動向を注視していきたいと考えます。
    続きまして、1の3についてです。コロナ禍の利用者数は、4月以降、月5,000人から6,000人の横ばいであります。緊急事態宣言中、混雑時は館内利用者を一定制限し、人気のあるものづくり工房も利用時間を90分とするなど、館内が密集しないよう、かつ、多くの皆様が利用できるような配慮を行いました。環境啓発事業は、6月に気候危機などをテーマにした環境展を実施し、現在は、秋以降に開催する環境の学校を中心に、11月に予定している環境フェスタの準備を行っておりますが、いずれもオンライン開催が中心となっております。今後の考え方や受入れ体制については、やはりコロナ禍においては、集客事業をはじめ、予定していた施設の貸出し、事業運営などに参画するサポーター登録が難しく、当面は来館者へのアプローチの工夫やSNS中心の展開になると考えております。様々やりたい事業を行うことや施設の貸出しを含めて、積極的に環境啓発、市民の皆様お一人お一人の気づきを環境配慮の行動につなげていくよう、この環境啓発施設、エコreゾートが果たす役割は大きいと認識をしておりますが、緊急事態宣言等、様々制約があり、行えていない中で、また新たに今度、1階の部分ですが、ワクチン接種会場ともなりますので、そうしたことからは、ワクチン接種に多くの市民の方が訪れていただくことで改めて環境啓発施設を知っていただく、そしてワクチン接種会場としての役割を終えた後には環境啓発施設として足を運んでいただくことも今後は考えていきたいというふうに思っております。
    続きまして、2の1についてです。その中で細かく御質問いただいておりますので、まず1)についてです。設置の根拠法は、新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律の改正による、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第44条の3第2項です。
    2)についてです。本件については、令和3年4月下旬に、東京都より、宿泊療養施設の候補として吉祥寺東急REIホテルと調整している旨の連絡がございました。そして、市から都へ質問事項等を送付するなどのやり取りの後、担当局長が私の元に来訪されたという経緯がございます。
    3)についてです。都と市の文書等によるやり取りの中で、疑問点などについては、都としての考え方、取組について一定の回答はいただきましたが、最終的には関係者の理解を得ることが何よりも重要なことであると考え、関係者への説明の場を設定し、その場に市の職員も同席したほか、工事前や工事後に内覧会の開催を要望いたしました。
    4)と5)はまとめてお答えをいたします。市としては、感染状況が予断を許さない状況の中で、宿泊療養施設の必要性については認識をしておりますが、吉祥寺東急REIホテルは繁華街と住宅地が近接した地域にあり、また、保育所が入っているため、課題が多いと感じていることを率直に都には伝えております。そのため、都の責任で課題に対応するとともに、しっかりと地元や関係者に説明し、理解を得た上で実施することを何度も要望をした次第でございます。
    続いて、2の2の1)の質問についてです。東京都の説明によりますと、多摩地域での候補施設が非常に少ないということ、専門家の意見としても宿泊療養施設として活用できる施設との意見をいただいたこと、武蔵野市を含む6市から圏域に宿泊療養施設を設置する要望を受けていること、この3点を理由として挙げていらっしゃいます。なお、先ほどもお答えしましたとおり、保育施設があるホテルを宿泊療養施設とすることには課題があると認識をしており、もし開設するのであれば、できる限りの対策と、利用者や地域への丁寧な説明をお願いしたい旨を当初より東京都に継続してお伝えをしております。
    続いて、2の2の2)についてです。宿泊療養施設の開設に当たっては、東京都が保育施設の保護者を対象に説明会等を複数回開催し、保育施設利用者と宿泊療養施設入所者の動線の分離やその他の対策について説明を行っていますが、保護者から対策が万全ではないなどの意見があったことを考慮すると、説明が十分に行われたかについてはやや思うところもございます。
    そして、3)についてです。宿泊療養施設が開設されることによって、系列の園へ一時的に転園をした、または同園を退園して他の保育施設へ移った人数については、市でも把握をしております。
    4)についてです。宿泊療養施設は、感染対策上、重要かつ不可欠な施設であると考えますが、一方で、転園や退園をされた利用者がいたということも事実であり、一部の市民の方に負担がかかったという認識は持っております。
    続いて、2の3についてです。1)について、市民の入所割合が1割程度であることについての見解を述べることはなかなか難しいです。必要とされる方が1割だったのか、もっと必要とされる方がいたのに1割しか入れなかったのかが分かりかねますので、多いか、少ないか、1割程度であるのか、1割も入れたかということへの見解は、それを述べるに当たっての判断材料が乏しく、見解を述べることは難しいと思っております。市内に宿泊療養施設ができる前までは近場でも八王子や新宿の施設に入所することになっていたと思われますので、市内に開設されたことで、より身近な場所で安心して過ごせることにつながったのではないかなという思いは持っております。
    2)についてです。ゾーニング壁につきましては、イエロー、レッドゾーンと、グリーンゾーンを仕切るため、スチール製のフレームの両面に12.5ミリの石膏ボードを貼りつける構造となっていると聞いています。宿泊療養施設のゾーニング壁に求められる仕様は、レッドゾーンとグリーンゾーンを明確に区切ること、接触・飛沫感染を防ぐこと、容易に倒れたり破損したりしないことであり、現在設置している構造で問題はないとの報告を受けております。
    続いて、2の3の3)についてです。環境省のガイドラインに基づき、宿泊療養施設は医師等が医業等を行う場所ではないことから、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定める感染症廃棄物の排出される施設には該当いたしません。また、宿泊療養施設から排出される廃棄物のうち、入所者から排出される弁当類のごみは可燃物として排出され、環境省のガイドラインに基づき、一般廃棄物として市で適正に処分することになっております。
    4)についてです。これまでのごみ処理数量の実績は、7月16日から8月31日の合計で5.68トン、処理手数料として1キロ当たり40円を徴収しております。
    5)についてです。宿泊療養施設から排出された一般廃棄物は、廃棄物運搬事業者により運ばれ、クリーンセンターのごみピットに投入され、直ちにクレーンでつかみ、焼却処理されます。ごみピット内に残置することや他の可燃ごみと一緒に攪拌することは行いません。また、人の手を使って直接処理することも行いません。クレーンでごみをつかむときにごみ袋が破れても、ごみピット内に吸気設備があり、ピット内の空気を全てそこで吸い込んでいるため、ごみピット内の空気は外に流れない仕組みとなっております。クリーンセンターの運営委託業者は、二次感染を防ぐため、コロナ感染症廃棄物搬入対応要領書、作業手順書、リスクマネジメント評価書に基づき、対策を行っております。
    続いて、3の1の1)についてです。武蔵野市新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(第2回)の全体会を令和3年8月23日に開催いたしました。会議では、2学期開始に当たっての教育活動の対応や宿泊行事の実施、部活動、学校開放等に関する御意見をいただきました。学校の感染対策をしっかりと保護者に通知することや、感染者が出た場合の対応方針の基準を事前に提示していく重要性、宿泊行事、部活、施設開放の実施は困難であるという趣旨の御意見をいただきました。
    他の質問については教育長からお答えをいたします。

    65◯教育長(竹内道則君)  私からは、大きい御質問の3についてお答えいたします。
    2学期の始業についての経緯については、道場議員の御質問でもお答えしたとおりですが、変化してきた市内の感染状況を鑑み、子どもの学びや育ちを保障し、学校での学びを継続していくため、感染拡大のリスクを小さくするための対策を考えて、今、市長から紹介のあったコロナウイルス感染症対策専門家会議の御助言も踏まえ、校長会、教育委員と協議しながら、新型コロナウイルス感染症対策本部会議で協議の上、市教育委員会として8月25日に決定をしたところでございます。教育委員との協議については、感染症対策の徹底や教職員のワクチン接種の状況、学級閉鎖などの臨時休業が起こった際の学習の保障、さらには、学校の教育活動を継続していくためには、リスクの高い教育活動も控えるべきなどの協議を行ってまいりました。
    次に、学校で生徒等に陽性反応者が判明した場合の対応方法について答弁申し上げます。児童生徒に陽性反応者が判明した場合には、第一に、発症の有無、検査日、行動履歴などを確認しております。濃厚接触者に特定された者については、保健所に指導された期間の自宅待機を求めることとしております。学級閉鎖等については、文部科学省のガイドラインを参考にして、本市で市としての基準を定め、これを学校に示しております。同一学級において濃厚接触に相当する行為が確認された場合、関連する複数──これは2人以上ということですが──の感染者がいる場合、未診断の風邪等の症状のある者が複数いる場合、関連する濃厚接触者が複数特定された場合などで感染が広がっている可能性が高い場合には学級閉鎖を行うこととしております。対応の決定後、該当校の保護者への学校緊急メールの配信、市ホームページでの公表を行っております。
    次に、3)のタブレットを活用した柔軟な授業体制についての御質問です。昨年も、家庭学習の支援とオンラインによる授業ということでの議論がございました。感染によって、あるいは感染を控えたい、そういうことのために登校できない、登校しないという場合も含めてですけれども、基本的には出席日数にしない、欠席扱いともしないということですから、それは授業としてはカウントできないというのが文部科学省の方針でございます。オンラインによる学習については、文部科学省において、学級閉鎖等の臨時休業や、感染予防のために出席できない児童生徒の学習の継続を保障するために行われているものであるとされております。オンラインの授業に参加した場合、欠席と扱わないにしても、出席日数に数えるものではないので、授業の時間として取り扱うことができるものではないと、まずその前提を確認した上で答弁申し上げます。現在、学校には、学級閉鎖等が発生した場合に学習者用コンピューターを活用した、いわゆるオンライン朝の会の実施を指示しております。オンラインによる双方向の授業については、実施に向け調整することが望ましいと学校に通知をしており、各校で研究を進めていただいているところです。また、感染予防により登校できない、しない児童生徒には、学習者用コンピューターを活用するなどして健康状態や学習状況を把握するとともに、学校の学習内容や課題を伝えるなど、合理的配慮の観点から保護者と話し合い、個別に対応するよう指示をしております。御指摘の柔軟な授業体制というのは、オンラインの授業を対面での授業と調和させることと捉えております。単に授業の中継を行うということであれば可能になることもあると思いますが、これまでの対面授業では子ども同士の対話を取り入れた協働的な学びを進めてまいりました。そのような授業の質を担保しつつ、学校にいる子どもたちとオンラインの子どもたちを一つの授業として実施することは簡単にできることではないものと考えております。
    以上でございます。

    66◯6 番(宮代一利君)  ありがとうございました。ちょっと残り時間が少ないので、短めにコメントします。
    まず、ゼロカーボンの話ですけれども、基本的に前向きにいろいろ考えていただいているという御答弁をいただいたというふうに理解しました。ありがとうございます。2050年は、遠いようで割と近いと思うので、動き始めるとどんどん動いていってしまうので、今から考え始めていないと、もうそのスピードには追いつけないと思っています。なので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。特に排出係数の低い電気事業者については、制度設計にもという言葉までいただきましたので、これはぜひ実現していただきたいというふうに思います。
    それから、エコreゾートの活用については、やはり人が集まっていいはずはないというのは分かっているので、当面、SNSの活用とかということをぜひやっていただきたい。せっかく始まったのにここで足踏みしないでほしいなというふうに思います。9月の末から環境の学校の新しい講座が始まりますので、それを期待しているところです。うちのチームの1、2年生の子が、お父さん、お母さんと一緒に行ったよという話をしてくれて、すごい面白かったという話、そんな声も聞こえてきているので、エコreゾートへの評価というのは高いものがあるというふうに思っていますので、ここで手を緩めずに、頑張り続けてほしいというふうに思います。
    それから、宿泊療養施設については、ごめんなさい、揚げ足を取るつもりはないのですけど、都との間では継続的に連絡や意見交換をしていますという部分が1か所だけあったのですけど、そう理解して大丈夫なのでしょうか。いまだに様々な疑問について全て答えられてはいないというふうに認識している市民が複数いますので、市長がきちんと説明してくださいと要望していただいたということもよく分かった上で、それでもさらにまだ私は申し上げています。我々は納得していませんので、引き続き疑問のあるところについては解明していただきたいと思いますが、今後、都とのやり取りについてどうされるか、何かお考えがあれば、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
    それから、市内での廃棄物処理に関する件ですけれども、すごく細かい話をします。今日もしかするとお答えいただけないのかもしれないのですが、結局、キログラム当たり40円で、トン4万円ですけど、4万円だと人も入っているのかちょっと微妙ですが、これは多分ランニングコスト、いわゆる燃料費であったりというふうに思います。少なくとも、数字的には、あの設備を建てるために使った減価償却費がこの4万円の中には割り掛けされていないと思います。そうすると、あの施設は誰が造ったかというと、市民の税金で造ったわけです。それを全く負担もなく、ちょうどいいものがあるから東京都の事業で使えますよと言って、ずかずかと入ってきて、今そこでかかっているお金だけ払うね、40円だけ払うからとやられているように、すみません、まだ目の子で数字は完全につかんでいないですけれども、私はそういうふうに理解しています。もし今の段階でその計算値について何か御見解があればお聞かせいただきたいのと、SNSで市民から書かれてしまっているのですけど、お人よしも過ぎるよと言われてしまっているのです。要するにそういうことです。市の中に入ってきて、自分たち市民がかけた税金の、その設備を外の人が使って、すごくお安く。やっていることはすごくいいことなのですけども、そういった負担をきちんと見てくれていないということについて、意見が出ています。このことについて御見解を伺いたいと思います。
    それから、学校運営のことについてですけれども、もう少し突っ込ませてください。専門家会議の議事録を見ると、学校の再開に当たっては賛否両方出ています。科学的な根拠はないのではないのと言って、だからやっても大丈夫だよというのと、やはり慎重にならなければいけないのだよという意見が両方出ていて、専門家会議は多分結論を出す場所ではないと思うので、その意見具申を受けて、教育委員会と校長会はなぜこういう判断をしたのか伺いたいです。やはりこれは意見としては二分されていて、何で8月27日という意見はあります。そもそも、金曜日だったので、この金曜日を1日ずらせば、金、土、日と3日間、もう少し様子が見られるではないかという意見とか、まち場ではそういう話が行われていて、なぜ27日の金曜日に決めたのかということの判断のプロセスについて教えていただきたいです。これはこれから先まだずっといろいろな判断が続いていくと思うのですけど、特に学校関係について、生徒自身、それから家族の皆さんへの情報はまだ十分ではないような気がする。よく情報が見えない。全部見せられない中で、こう決まったからきちんとそのとおりやってねというふうに言われてしまっているというふうに感じている生徒、家族がいます。みんながそうだとは言いません。そういう人もいます。今後、こういったことに対してどうやって情報提供をしたり、どうやってそれを伝えていこうとしているのかについて、御意見を伺わせていただきたいと思います。
    それから、先ほどの対面の学習者用コンピューターを使った授業については、出席停止の場合、オンラインでやったとしても、それは出席にはカウントできないよという文科省のルールがあるのだという御説明を受けて、なるほどと理解しました。だから、これは要するに文科省が変わっていかなければいけないのです。多分文科省も、GIGAスクール構想といって、自らそれを進めようとしているのだから、いずれはそういうオンラインを活用した対面の授業ができるようになって、それを出席日数として数えられるようになる世界が来るのではないかな、あるいはそれをつくっていこうとしているのではないかなというふうに感じたのですが、教育長、いかがでしょうか。私のそういう考えは教育長にとってはどういうふうに聞こえるのかを伺いたいと思います。感染症だけではないと思いますけど、とにかく喫緊、感染症について、出席停止だったら欠席ではないのだから、日数が足りなくなって学校をやめなければいけないとか卒業できないということはないのです。分母がどんどん減ってきますから。でも、それにしても、数の問題ではなくて、やはりオンラインを活用した授業というのを現実のものにしていこうよという、そういう方向性を見いだしたいなという期待があるので、そのことに関して、もうルールは分かりましたので、今後の教育長の気持ちを伺いたいと思います。

    67◯市 長(松下玲子君)  宿泊療養施設に関しての2点の再質問です。まず1点目は、都とのやり取りは継続して行っておりますし、また、武蔵野市民の人数なども教えていただいておりますので、そのことも含めて、継続して、やり取りは行っております。御質問の中で、宮代議員が納得をされていないというのが、ここに開設をしたこと自身に納得をしていないのか、疑問点が解消されていないことに納得されていないのか、そこは分かりかねるので、その辺りはちょっと言及しかねるのですけれども、ごみ処理に関しては、これはお人よしとか勝手にやっているわけではなくて、法律や条例に基づいて処理を行っております。先ほど5.68トンというふうにお伝えいたしまして、条例によって処理手数料が1キロ当たり40円となっておりますので、合計金額は8月31日までで22万7,200円となっています。これはごみ処理にかかった費用や持込み量から算出をしていって、単価が条例で定められていますし、また、ごみ処理を行うことも法律で定められております。市町村は、一般廃棄物処理計画に従って、その区域内における一般廃棄物を生活環境の保全上支障が生じないうちに収集し、これを運搬し、及び処分しなければならないという、廃棄物の処理及び清掃に関する法律というものに基づいて、また、手数料は条例に基づいて行っておりますので、その額を超えて、いただくということは出来かねますので、そこは御理解をいただきたいと思います。
    私からは以上です。

    68◯教育長(竹内道則君)  専門家会議での御意見も踏まえた上で、議員おっしゃるとおり、決定の機関ということではございませんので、教育委員会で判断をしたということでございますが、専門家会議の中でも、学校の再開が感染につながるという科学的な根拠はないが、学校の再開をしないという場合、子どもたちの教育の機会を奪ってしまうことにもなるので、どちらに重きを置くのかが課題ではないかというような御意見も踏まえた上で、教育委員さんとも御議論しました。その中では、おおむね教育委員さんは、リスクを高めるような活動はしない、その上で教育活動を継続していくというような方針については、そのとおりだねという御意見でした。ただ、今後の状況の変化もあるから、そういった場合にはやはりいろいろと協議をしたり、柔軟な対応を取っていくことが必要だろうということで、変化に対して構えておくという御意見もいただいた上で、2学期については予定どおり開始をしていこうということで決定をしてまいりました。
    それから、今後のオンライン授業については、私は、学校の教育活動を全てオンラインでできるかというと、それは難しい、できないものではないかなと思っております。いろいろな知識・技能をどういうふうに得ていくかというのは、例えば、オンラインですから、様々に学習ドリルなどそういったものでも得ることはできるかもしれませんが、昨年来、武蔵野市として大事にしてきた体験活動、これはやはり直接の、あるいは対面の形でないと行えない要素もございます。それから、実際にリアルでないとできない教育活動もございますので、全てを切り替えていくことというのは難しいと思いますし、そういう意味で現行の学校教育の質を担保するためには部分として捉えるということはあるとは思いますけれども、これから様々な感染症の状況を踏まえた上で対策を取りながら教育活動を学校において継続していくことが大事かと考えております。

    69◯6 番(宮代一利君)  宿泊療養施設の件ですけど、何に納得されていないか、すみません、きちんと言えていなかったのですが、もうこの時点では設置されたことについて納得も何も押し込まれてしまったというふうに思っていて、ただ、その間、それが決まって、それからずっとこれまで十分に説明をしてくださいねと言ってきたけれども、その説明は十分でしたかということについて疑問が残っていますということを申し上げています。様々な疑問について市民からも寄せられた、私たち議員も内覧に行かせていただいたときに疑問を投げかけたことについて、全部が解決されていますかということが一つです。それからもう一つは、これはきちんと理路整然とではなくて、市長も先ほど、退園・転園があったから市民生活に負荷はかかったということについて、負荷はかかったけど、しようがないねで終わられてしまった感じがしているのです。これは何とかできなかったのかなと。退園する、転園するということに追い込まれてしまった。まず、そうならないために、もっときちんと説明してほしかった。だって、本当に安全だときちんと説明ができていたら、退園・転園する必要はなかったはずなのです。なのに、きちんと説明し切れなかったからそういうことになってしまった人が出てしまいました。そのことが出てしまったことによって、負荷がかかりました。だったら、そこでコンペンセートする、補償するということが、少しでも何か手助けをしてあげることはできなかったのかということが今でもずっと残っています。正直、そこにいた御家族の方も、気持ちの中にもやもやとしたものをずっと今も抱えているのではないかなと、そんな声も聞こえてきているということを申し上げました。もし先ほど私が言い切れなかったことが伝わったら、市長からのコメントをお願いしたいと思います。
    それから、オンラインの授業についてですけど、全部授業ができるようになるとも思っていませんし、もちろん、今、eスポーツが出ていますけど、サッカーはオンラインではできなくて、やはり集まって皆でやるというのは本当に大切なことで、またそこで小競り合いが起こって、けんかをすることによって生き方を学んでいくとか、対面でしかできないことはいっぱいあると思うのです。授業も先生との間もそうだと思いますけど。ただ、さっきもその議論がありましたけど、今こういう事態の中で、オンラインをどこまで生かしていくのですかということについて、まだ少し二の足を踏んでいるかな、3年もかけないと判断できない、ちょっとそんなふうな印象を今でも持っているので、今後どうやってオンラインを活用していくことができるのか。それから、先ほど体験活動はすごい重要だという話もありましたけど、今日は触れることができませんでしたが、校外学習、修学旅行、そういったものを今後どうやって再開していくのかということについても引き続き様々な検討が必要だと思いますので、そういったことも継続して私も注目をしてやっていきたいと思っています。私の見解を申し上げましたので、教育長、もしコメントがあればお願いしたいと思います。
    以上です。

    70◯市 長(松下玲子君)  宿泊療養施設に関しては、やはり最初にお答えをしたように、必要な施設であるという認識は持っておりますし、変わりません。まさにあのタイミングで吉祥寺に宿泊療養施設ができたことで、もしなければ多くの自宅療養をせざるを得なかったと思われる方もいらっしゃることを考えますと、8月に急増する直前での開設というのは非常に重要であるという認識を持っています。また、その上で、転園や退園をされた方がいらっしゃいますし、引き続き残られている方もいらっしゃいますので、都からの情報が不十分だったから転園をされたのか、退園をされたのか、もしくは、情報は十分だったけれども、それでも感染リスクに関して。これはやはり個人によって考え方は異なります。また、御家族によっても、感染リスクに対してどういう行動を取ろうかという判断は異なると思われますので、一定継続して説明等を行っていただく中で、また、園としても協力をしていただいて、転園というのは終わった後には戻れるという可能性がございますので、そうした中で、負担をおかけしてしまった方々には大変申し訳なく心苦しく思いますが、今のこの感染爆発とも言える中での必要な施設であったということは御理解と御協力をいただきたいというふうには思っております。
    以上です。

    71◯教育長(竹内道則君)  学校における学習者用コンピューターの活用については、ぜひ学校に、トライアル・アンド・エラーでいいですから、適切かつ効果的な使い方を追求してくださいということを申し上げています。教育委員会としては、そういうよい事例があったらぜひ共有をして、学校全体に示すなども行っていきたいと思っております。

    72◯6 番(宮代一利君)  市長、よろしくお願いいたします。いい答弁をいただきました。ありがとうございます。

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