令和2年第1回定例会:本会議 代表質問(録画中継と議事録抜粋)

令和2年第1回定例会
2月26日
本会議 代表質問
*4 令和2年度予算編成方針について

録画中継 | 武蔵野市議会 インターネット議会中継 (jfit.co.jp)

*武蔵野市議会HP議事録より抜粋

◯6 番(宮代一利君)  6番宮代一利でございます。
令和2年2月12日に、武蔵野市の人口が1人ふえました。まことに個人的なことで恐縮ではございますが、親子ともども元気でございます。出産直後から議会に出席していることは皆様御存じのとおりです。たくさんのお祝いの言葉と、無理をしないように、赤ちゃんは大丈夫なのかと御心配の言葉もたくさんいただいていることを十分に認識しております。私も会派の代表として、無理をしないように何度も注意したのですが、聞き入れてもらえませんでした。これもひとえに議員としての責任感とやる気のあらわれと受けとめていただき、市長を初め職員の皆様、そしてここにお集まりの議員の皆様、新しい命を温かく見守っていただきたくお願いいたします。
さて、まず、新型コロナウイルスによる感染症対策について伺います。施政方針において、武蔵野市新型コロナウイルス感染症対策本部を設置したことを伺いました。対策本部の取り組み内容と検討の結果について、最新情報の提供をお願いいたします。市のホームページでは、新型コロナウイルスに関連した肺炎についてのページを立ち上げています。本日の午後、新しく情報が上がっておりますことは確認いたしました。これに引き続き、市民の方々から、この以前の段階で、イベントが予定されているのですが本当に開催しても大丈夫ですか、市としてはどんな考え方なのでしょうか、あるいは、PCR検査はどこに行ったら実施してもらえますかなどの質問を受けてまいりました。本日のイベントに関する情報の提供により、多くの市民の方が自分たちがどういうふうにこれから取り組んでいったらいいのかということを見きわめることができて大変有効だったというふうに考えております。対策本部を設置したという情報は上がっていましたが、その後、そちらのホームページには、ずっと会議の配付資料が張りつけてあるだけで、それぞれの会議での結論が記載されていないという状況が続いていたというふうに認識しております。ぜひ市民が知りたいと思っていること、不安に感じていることを拾い上げて、適時適切にいろいろな答えを出していただきたいというふうに願っております。きょうの段階で、きょうの午後一番に情報が上がってきたことは非常にありがたいことと感じる一方で、大分前から市民からいろいろな御質問をいただいていたという事実がございますので、これから先も適時に情報提供をぜひお願いしたいと思っております。
さて次に、新聞の投稿欄で、9歳の子どもからのコメントに対する医師、お医者さんの先生からの返信コメントがすばらしいので、披露をさせていただきます。ネット上でバズっていますので御存じの方も多いかもしれません。題名は、「「しょうがい」の正体知ってね」というものです。ここの障害というのは平仮名で「しょうがい」というふうに書かれております。「「しょうがい者」という言葉は、呼ばれた人が嫌だろうから言いかえよう、と提案した心優しい9歳の君。大人の私から返事をさせてください。まず、「しょうがい」って何だろう? 私は仕事で、たくさんの障害児をみてきました。この子たちは、他人より劣った部分があるからそう呼ばれているのでしょうか? いえ、違います。この子たちと社会との間に壁、つまり障害があるから、障害児と呼ばれているんだ。つまり、障害は人ではなく社会に対する言葉です。車いすが越えられない段差とか、点字ブロックの上に置かれた物が障害なんだ。そしてその壁は私たちの心の中にもあります。そんな壁をすべて取り除いたとき、「しょうがい者」という言葉は要らなくなり、ぜんぜん違う言葉になるかもしれません。そういった社会になってほしいですね。」いかがでしょうか。見る角度を少し変えると、社会は大きく変わる可能性があることを示唆していると感じます。このコメントについてどうお感じになるか、市長の御感想を伺います。
また、未来ある子どもたちが希望を持ち、健やかに暮らせるまちづくりの中で、子どもの人権について条例化していく必要性を強く感じていますとのコメントがありました。ぜひ検討を進め、実現していただきたいと期待しております。
次に、保育園の問題について触れていきたいと思います。既に大きな3会派からの質問が出ておりまして、かなりダブっているところがありますが、まだここでアドリブができるほど練れていないので、ダブっているところはそのままとさせていただきます。新しい部分を拾い上げて御回答いただければと思っております。
主要な施策についての中で、待機児童ゼロを達成した上でとの記載があり、待機児童ゼロが話の前提になっていました。令和2年度の募集が締め切られた今、待機児童ゼロの見込みについて伺います。2次募集に入る際に公表された資料を見ると、かなりの保育園にあきがありましたが、あきがあるのに待機児童がゼロにならないことの原因をどう分析されておりますでしょうか。
PDCA、もう今やビジネスでは当たり前ですが、こちらの行政の中でもPDCAというのは当然のことで、プラン・ドゥー・チェック・アクションとなりますが、今はPDCAAだというふうに思います。それはすなわち、プラン・ドゥー・チェック、その後にアナリシス、分析があって次のアクションが決まる、このアナリシスの部分について伺いたいです。なぜ待機児童がゼロにならないのか。どうしたら待機児童をゼロにすることができるのかという、この原因と次のアクションの関係をしっかりとしていくことが大切だと考えています。
その意味で、今後の施設整備の計画について伺いたいと思います。例えば、人口の増加の度合いはどうなっているのか。地域によっての格差はどうなっているのか。当初の人口予測、それは地域ごとに行っていたのか。今、武蔵野市の中でも西と東でどのようなことが起こっているのか。それに適切に対応できるような施設整備が進んでいるのか、そういったことも分析をしながらの御回答をいただければと思っております。そして今年度、令和2年度の中心的な方策についてお話しをいただきます。よろしくお願いします。
次に教育のあり方についてです。子ども・教育の項目において、子どもの生きる力を育むために、セカンドスクール・プレセカンドスクールについて触れており、武蔵野市の特徴的なメニューだと感じます。しかし、実際のところ、セカンドスクールがあるから公立の学校に行こうというような声を、特に最近はもう聞かなくなり、私立の学校を受験して公立・市立学校を選ばない生徒がふえているという傾向を感じています。このことをどう感じておられますでしょうか。そして、先ほどと同じPDCAA、なぜ市立学校が選ばれなくなってきているのか、その原因をどう分析されていますでしょうか。武蔵野市らしい教育とは何でしょうかとの問いにどんな答えを出してきたのか。そして、これからどんな方向に進んでいくのか。再度お考えを伺いたいと思います。
次に、子どもプラン武蔵野にも記載がありますが、教員の多忙化が社会的な問題となっていることが指摘されており、働き方改革が必要と考えられています。そのことについて、学習指導講師の増員、部活動指導員の配置などがうたわれています。しかし、日常の教育の目指す方向性、指導力の高い人材の確保などについて、今年度の主要な施策の中では触れていませんでした。ぜひ日常の教育の方針についてお考えをお聞かせください。どうしたら魅力ある学校にすることができるのか。市立学校の魅力が増し、受験するよりも市立学校を選びたくなるのか。選ばれる市立学校とは。武蔵野市の学校に行くことに希望を持てるようになる。どうしたらいいのか、具体的な方策について伺います。
働き方改革により、教員が生徒に向き合う時間がふえること、教材研究の時間がふえることで授業の質が上がるという考えは、まさにそのとおりだと感じます。さらに、第五次子どもプラン武蔵野中間まとめに、指導力の高い人材を新たに確保するために、本市の教育の魅力を積極的に発信していくと記載がありますが、どんな魅力をどのような方法で発信していく予定か、伺います。大事なことは、教員の教育に対する基本的な姿勢、考え方、フィロソフィーではないかと、今までの一般質問でも何度も取り上げてきております。そのことについてのお考えを伺います。
次に、学校改築と避難所としての位置づけについて伺います。武蔵野市学校施設整備計画(案)が示されましたが、第1グループで12年かかる計画となっています。当然のことながら、第2グループに分類されている学校は、その先に改築をすることになります。このような状況の中、市内学校において雨漏りの事例が複数出ており、また、天井が崩落するという事例も出てきています。学校施設は、発災時の避難所としても使用する計画になっています。行財政の項目の中で、老朽化が進む公共施設への対応として、劣化調査に基づく計画的な保全整備を引き続き実施し、各施設の機能維持及び延命化を図りますとありました。具体的にどのように保全整備を進めるのか。これまで学校においてどのような調査をして、どのような保全を行ってきたのか。今回の三中での事件に際して、そういったものの説明が不足していたために、先が見えずに不安な時期が続いたという事実もあるというふうに認識しております。特に今年度については何をする計画なのか、具体的なお話を伺いたいと思います。
SDGsについて、これも先ほどお話がございました。令和元年に開催されていた環境の学校に、私も生徒として参加をいたしました。ファシリテーターをアウトソーシングして、講義形式ではなくディスカッションを多く取り入れた参加型、双方向的な授業で、大変有意義でした。市民の中に、環境についてこれほど関心をお持ちの方が相当数いることに驚きを覚え、うれしくなりました。しかし、相当数ではありますが、残念ながら大多数とまではいかなかったなというふうに感じております。この環境の学校を通して、実際にみずからの行動について考えてみると、何をしたらいいのか、自分が少しやったくらいでどの程度の効果があるのか、そもそもこういった行動は本当に意味があるのかなどと考えてしまう場面もありました。
緑・環境の分野においては、筆頭に環境啓発施設エコプラザ(仮称)について触れています。第六期長期計画の議論において環境啓発活動の重要性を確認した結果として、持続可能な社会を目指すことで、環境分野の側面からSDGsの達成に貢献すると書き込みました。このたびの施政方針において、SDGsの取り組みへの方針が示されませんでした。民間企業では、環境問題に端を発し、1990年に各社は環境白書を作成しました。例えばものづくりを中心に行っている会社では、こんな生産性のない報告書を作成するために人、金をつぎ込むのは無駄ではないかといった議論が起こりました。しかしその後は、経営者の決断と強い意思で、今やCSR-企業の社会的責任-の報告書という形でレベルアップをして、社会では当然の活動として広まっています。本業に直接貢献しないことに日常の業務の中で取り組むことは、社員にとって苦しいものです。長続きはしません。こういった困難な仕事は、トップダウンで不退転の決意で取り組むことが重要です。市民にとってSDGsとは何なのか、どれだけの意味と効果があるのか、にわかに納得できるものではないと思います。こういった困難な施政方針こそ、市長が、理事者が牽引するべきものではないでしょうか。武蔵野市としてSDGsをどう位置づけているのか、具体的なアクションプランについてのお考え、そして、ことしの具体的な取り組み内容について伺います。
吉祥寺駅南口の再開発に関する考え方、活力とにぎわいのある駅周辺のまちづくりに関し、吉祥寺南口の再開発事業、特に交通問題の早期解決が望まれています。本件については、施政方針の中でも触れていますが、これまでの実態を見ると、遅々として進んでいないと言わざるを得ません。先ほどのアナリシスです。なぜスピーディに実施することができないのか、どのように分析をされているか、お考えを伺います。
NEXT-吉祥寺改定から、実際の実施に関するスケジュール感について伺います。施政方針において、行政ニーズについて全庁的な検討を行うとしていますが、全庁的なだけではなく、地権者、地元住民との協議が不可欠と考えますが、この協議の進め方についてどのようなお考えかを伺います。
財政の将来見込みについて、現在の武蔵野市の特徴として、財政力指数が高いことが取り上げられることが多くありますが、将来もこのレベルで推移すると予測しているのでしょうか。老朽化が進む公共施設群の建てかえに対応するための資金は、将来に向けて継続的に確保可能と考えておられるのでしょうか。将来の見通しについて伺います。
住民合意について、松下市長のお言葉の中で、当たり前だと思っていたことに光を当てる、当たり前だと思っていたことを疑ってみる、心の声に耳を傾け、考えて行動する、それが大切であると再認識していますとありました。また、小鳩・けやき表彰式で、受賞者の子どもが、見て見ぬふりはいけないとのスピーチがあり、とても印象的でしたともおっしゃっています。市政を進める上で、さまざまな場面において、市民、特に建設工事などの場合、近接・近隣住民の皆様との合意形成が大変重要と考えています。吉祥寺きらめき保育園の新設、外環本線道路の工事、女子大通りの拡幅、そして先ほど触れた吉祥寺駅前の再開発、次々とやる必要のある事業が出てきます。工事の主体が子ども協会である、国の発注工事だ、東京都の工事だとの説明が繰り返され、地元自治体である武蔵野市の関与について明確にされない傾向が強いと感じています。住民の皆様が声を上げていたら、見て見ぬふりはいけないと思います。ぜひ市長みずから先頭に立って、住民の声に耳を傾けていただきたいと願っています。
丁寧な説明とは、相手が理解できる説明をする、あるいは相手の主張を聞き、それに沿う形、または意見が異なる場合は、どこに違いがあるのかを明確にして説明をすることと考えています。主な施策の説明の中で、会計年度任用職員への移行に伴う研修を実施しますとの発言もありましたが、移行措置に関する説明会を開かずに書類配付のみで済ませるなど言語道断です。あらゆるステークホルダーとの対話を大切にしながら丁寧に説明をするとのコメントが数多く見られております。令和2年がチャレンジの始まりの年になることを期待しています。合意形成に関する市長のお考えを伺います。
以上、壇上からの質問といたします。よろしく御答弁をお願いいたします。

23◯市 長(松下玲子君)  宮代一利議員の代表質問に順にお答えをしたいと思います。
まず、新型コロナウイルスに関連する御質問でございます。この間の対策本部の取り組み内容等についてでございます。武蔵野市新型コロナウイルス対策本部では、1月31日の本部立ち上げ後、順次、感染予防対策、市民に対しての広報、関係機関との情報共有等の対応を進め、2月25日、昨日夕刻の第4回対策本部会議において、3月17日までに実施する市主催のイベントは原則全て中止または延期することを決定したところでございます。中止または延期のお知らせには、ホームページや、参加者が判明している場合のイベントについては直接周知を早急に図ってまいります。また、保健所、医師会、武蔵野赤十字病院等との連携について会議を開催し、また、電話やメールにより必要に応じて随時共有は行っております。医療体制の確認だけでなく、事業実施に関する意見交換等を行っております。
市民に向けた情報提供といたしましては、ホームページ等を通じ適宜行っておりますが、市としての決定事項や市民への啓発等については、これからも積極的に情報提供をしてまいります。なお本日、先ほど御紹介もいただきましたが、2月26日の午後1時以降、市のホームページにおいて、中止を決定した市の事業を一覧で掲載をしてまいります。
続きまして、2問目の御質問でございます。住民の福祉を追求し、よりよい市民サービスを展開する行政機関として、市民ニーズの把握や課題の抽出、また、政策立案の際には、行政だけの目線になっていないかどうかを留意し、常に多角的な視点を持つことが大切であると考えます。また、同じものであっても、視点を変え別の見方をすることで新たな価値を見出すこともあります。施政方針にはそのことも私自身として書いたつもりです。そうした柔軟な視点を持っていくことの重要性というのを庁内でも共有していきたいと考えております。
また、障害に関してお話しいたしますと、施政方針の冒頭でもお話しいたしましたパラリンピックの車椅子バスケットボールの上村選手は、そもそもオリンピックとパラリンピックを別に行っていることが障害の有無で分断されている、これもなくしていきたい、行く行くはオリとパラではなく、障害のある人もない人も一緒に取り組めるような、そうしたスポーツの祭典がまさに共生社会の実現にふさわしいのではないかと、障害当事者としてのお言葉でございました。私自身、その力強いお話を聞いて、障害当事者の方がそのようにお考えになっているということを知り、また、心のバリアフリーを含めて、障害となる心の壁、また社会の中の壁を一つ一つ取り除いていく、そうした努力が必要であるなということを実感した次第でございます。
続きまして、保育園に関する幾つかの問題でございます。まず、待機児童ゼロの見込みにつきましては、令和2年4月向け一斉入所につきましては、1次利用調整結果を1月24日に、2次利用調整結果を2月20日に発送したところでございます。3月にはこれらの選考で保育施設に入れなかった方を対象に、定員にあきがある施設を直接案内するあっせんを実施する予定です。申し込み者は1歳児が多いため、認可保育施設のあき枠は1歳児はなかなか少ないのですが、1人でも多くのお子様が入所できるよう、あっせんにおいて施設案内を行い、実質的な待機児童ゼロを実現していきたいと考えております。
そして、人口予測や施設整備の分析をどのようにしているかとの御質問でございますが、宮代議員もおわかりだと思いますが、人口だけでは保育需要を予測することはできません。人口の中で、今度は就業の有無、就業するかどうか、保育に欠ける要因、保育を必要とするかどうかというのが次に来ます。そしてその上で、保育園を希望するかどうか、職場に近いところを希望する人、家に近いところを希望する人、距離ではなく保育の質や保育の内容によって保育施設を選ぶ人、一人一人さまざまであるというのが現状であり、なかなか出生数を分析して、また、出生だけではなく流入や流出もあります。そして、そうした人口予測に加えて、保育を必要とするかどうか、就業するかどうか、また介護等で必要とするかどうかということで、細かな予測をするというのは、この保育園に関しては非常に難しいというのが現状であるということを御認識いただきたいと思います。その上で、これまでなぜなかなか待機児童ゼロにならなかったかというのは、やはり明らかに施設数が充足していなかったということが、この間そのために施設をふやしてきていますので、あるかと思います。その上で、施設をふやして定員枠を拡大しますと、また潜在的な保育需要の掘り起こしにもつながります。潜在的な保育需要ということは、安心して子どもを産んで保育園に預けられるのだったら、もう1人欲しいかな、2人目、3人目が欲しいかなということだったり、今は働いてないけれども、安心して保育園に入れるのだったら、仕事を得て、保育園に預けて仕事をしようかなという、そうした保育需要の掘り起こしにつながることも想定されますので、必ずしも定員をふやすだけで待機児童の解消が実現をするわけではないと考えております。
その上で、予測をするのが難しいという前提のもとで、でき得る限りの予測をしつつ、保育需要の動向を注視しつつ、また認証保育所の認可化というのも視野に入れながら、保育施設の整備を引き続き行っていきたいと考えております。
今年度の中心的方策とのことですので、令和2年度につきましては、年度中に認証保育所1園の認可化を行うほか、令和3年4月開所に向けた認可化による認可保育所の定員の拡充を図る予定であります。
続きまして、教育のあり方についての御質問でございます。市立の中学校へ進学をした割合が数値として下がってきているというのは事実でございます。その要因は、保護者の価値観の多様化や高校無償化などの社会情勢の変化、また、都立も含む中高一貫校の増加など、さまざまなことが複合的に影響していると考えます。この後の御質問に対するお答えにもつながってくるのですが、武蔵野市では、いわゆる教育困難校と呼ばれる市立の中学校は私は存在をしていないと考えています。御質問の趣旨にあったような、市立の質が低いから選ばれないということでは決してなく、教育困難校ということではなく、さまざまな選択肢の中での結果が現状の進学であるという認識を持っておりますので、そうしたことを前提として、武蔵野市らしい教育とは、これからの予測困難な時代を主体的に生きていくために必要な生きる力を確実に育むこと、とりわけ、多様な人々と協働する力や社会参画する力を育成していく教育であると考えております。教育の方針等具体的な内容については、教育委員会に委ねることが適当であると考えていますが、魅力ある学校とは、生きる力を確実に育む学校であり、子ども一人一人が生き生きと学び、生活できる学校であると考えますので、学校の教育環境を充実させ、先生方が生き生きと働ける環境を整えていくことが重要と考えます。また、本市の目指す教育を確実に進め、高い資質能力を持つ教員を確保・育成するためには、市としてその環境を整えることを都内の先生方にアピールをしていく必要があります。例えば、市が独自に学習指導講師の人材、こちらは、私自身は市独自の学習指導講師を充てるということは、まさに日常の教育の質を高めることにつながると考えております。教員の持ち時間数を減らすことで、働き方改革の推進及び教材研究の充実や研究・研修の拡充などにより授業の質の向上が図られます。子どもと向き合う時間もふやすことができます。質の高い教育を実施できる環境であることをしっかりと発信をしていきたいと考えます。
続きまして、学校改築に関しての御質問でございます。子どもの安全を第一に考え、速やかに学校改築を進めるとともに、改築するまでの既存の学校施設についても点検体制を充実させ、必要なメンテナンスを適時適切に実施してまいります。
続きまして、SDGsの位置づけについての御質問です。かけがえのない地球環境を良好な状態で次世代に引き継ぐことが今を生きる全ての人々の責務であり、常に持続する社会を目指していくということは、自治体の持つ大きなミッションの一つになっていることから、SDGsで掲げる17のゴールというのは、本市の市政の基本的な方向性と一致しているものであると考えます。その上で、環境分野に関しては、新たに設置する環境啓発施設エコプラザ(仮称)の取り組みにおいて、モニタリング評価やソーシャルインパクト評価によって、SDGsへの貢献の可否をはかる貢献度を組み合わせて評価指標を作成して、年1回運営協議会で評価検証を行っていきたいと考えております。
また、SDGsに関しては、基本的な方向性は市の方向性と同じと考えてはいるのですが、この間、第六期長期計画策定の中でさまざま議論を行ってまいりました。そしてその中で、市全体として17のゴールを武蔵野市として数値を設定して目標管理をしていくかどうかについては、この六長期間中にまさに検討する事項として整理をしましたので、新たな行政評価制度の検討の中でそれを行っていきたいと考えております。そのため、今回施政方針においては、行財政の中で、行政評価制度などの個別課題について検討を行うという記述に含めているのが現状でございます。
続きまして、吉祥寺駅南口についての考え方についての御質問です。市では、平成12年に都市計画決定をし、また変更もしている吉祥寺駅南口駅前広場整備に向けてこれまでも鋭意努力を続けております。広場予定地の権利者との折衝や、御協力をいただけた部分の暫定整備、警視庁との設計協議等を行っており、パークロードのバス通行をなくすという目標に向かって取り組んでいるところです。
スピーディに実施することができないのはなぜかとのことですが、相手との交渉を要するため、既に6割強の用地取得は済んでいるものの、残りの部分について、地権者の方の理解を得られるように努力をしていきたいと考えております。
NEXT-吉祥寺は、おおむね10年間の事業計画を示すものであり、令和2年度より2年間で改定作業を行うものです。地元の事業者とは、これまでも幾度となく意見交換を行っており、そうした場所には着いているという認識を持っておりますし、また、市長宛ての要望書も受け取り、所見も述べております。まちづくりに対する議論は、これまでも、また今後も必要と考えており、地元で活動している方々に敬意を表しつつ、手法を含めた議論ができればと考えております。
続きまして、財政の将来見込みについての御質問です。財政の将来見込みは、第六期長期計画の財政計画の中で、現状の社会経済状況、社会保障制度や税財政制度を前提に、武蔵野市人口推計を鑑みた上で、一定の条件下で算出した参考としての長期財政シミュレーションを掲載しています。財政力指数については、景気の影響、また、国の制度変更等によって大きく左右されるものなので、これは将来的な推移を予測できるものではないと考えます。また、本市として目標とする数値を持ってはおりません。どちらかというと、六長の財政計画でも目標値を掲げているのは、財政の弾力性を示す指標である経常収支比率に重きを置いて適切な判断を行っていきたいと考えます。
今後の財政見通しは、歳入の根幹となる市税については、当面は現在に近いレベルで推移すると考えていますが、長期的には、生産年齢人口の減少に伴いやや低下する可能性があります。老朽化が進む公共施設等の更新を着実に進めながら、将来にわたり充実した市民サービスを継続していくためには、財政規律の維持、経常経費の節減、計画的な基金の積み立てなどに努め、持続可能な財政運営を行っていきたいと考えます。
続きまして、最後の住民合意についての御質問でございます。さまざまな政策や事業を検討し、進めていくに当たり、市民や関係者などと幅広く合意形成を進めていくことは、市民自治のまちづくりに不可欠であると考えます。それには情報を共有し、広く意見を聞きながら、対話を重ねていくことが大切です。本市はこれまでも、市民自治を基本原則として、市民参加による合意形成を重ねながら市政運営を進めてまいりました。このたび上程している自治基本条例案でも、情報共有と市民参加について明文化をしており、市民自治の発展に向けた取り組みを今後も充実させていきたいと考えます。ただし、幾ら努力を尽くしましても、全ての関係者が合意するということは、これはなかなか難しいと考えます。そのような場合でも、市政運営において何かしらの判断が求められるときには、全体的な視点から、さまざまな要素を総合的に考慮した上で、市長として決断をしていくことが必要であるという考えを持っております。
以上です。

24◯6 番(宮代一利君)  ありがとうございました。後ろのほうから参ります。
まず、最後の市民自治のところで、市長としての御決断ということがありましたので、これは非常に重要なことだと思っています。決断なくして先に進むことはできないと思うのです。ただし、その前のところで吉祥寺の再開発のことが出ましたけど、地権者、地元住民の皆様への敬意を表してというお言葉をきょういただきまして、これは非常に重要なことで、常に敬意を持って接していただきたいと。そして、市民自治といっても、やはり市長と市民との関係というのもここには非常に重要なものとしてあるので、きょうのお話の中で申し上げたとおり、市民の皆さんの声に耳を傾けていただきたいということを私は強く申し上げたかったので、そのことについて再度コメントをいただければと思います。
それから、1つ戻りましてSDGsの話ですけれども、令和2年度については行政評価の制度の始まりのところでということですけど、先ほどのお話にもありましたけど、SDGsというのは、実行を2030年というふうに、もう明確に目標が定められていて、言ってしまえばあと10年しかない、10年のうちに何かをすればいいではなくて、10年間でこの目標を達成していきましょうねというふうにしてみんなで歩んでいるところで、2年目が始まりました、さあそろそろ検討に入りましょうかでは間に合わないと思っています。ぜひ2年度、チャレンジのスタートの年として、これから積極的に取り組んでいただきたいと思いますので、そのことについてのコメントをお願いいたします。
それからもう一つ、先ほどの学校の件ですけれども、私は、学校の困難校がふえていて私立に行っていると申し上げているわけでは決してございません。そうではなくて、前回の一般質問のときに申し上げましたけれども、選ばれる公立校という概念を持ちませんかという御提案を申し上げています。要するに、私立のほうがよくて、公立学校のほうが何となく平均的でよくないようなことを、もしかすると、もともとそんなふうに皆さん考えていらっしゃるのかもしれないけど、決してそんなことはなくて、今後、公立学校に魅力ができれば、私立の学校と御していく、あるいは上に行くということも十分に考えられる。最近は、広島県でちょっと話題になりましたけれども、広島県の民間から登用された新しい女性の教育長さんが出て、県知事肝いりで新しい教育というものに着手しているというようなニュースも出ていますが、やはりかなりドラスティックに、ただ、そんなに変わったことをするわけではなく、思い切った施策を打ち出して、それを旗印にみんなを引っ張っていくというような、そんなことをしている例もございますので、そういったことを武蔵野で取り組んでみませんかという御提案を申し上げているつもりですので、そういうことについて御見解があれば、ぜひ伺いたいと思います。まずはここまでお願いいたします。

25◯市 長(松下玲子君)  まずは、市民の意見に耳を傾けることが重要であるということについてどうかという御質問です。市民の皆様の意見に耳を傾けるということは、市民自治を推進していく上でも非常に重要であると思っております。ただし市民の中でも、1つのことに対しても賛成、反対という異なる意見があるのも認識をしておりますので、そうした双方の意見を聞く中で、最終的にはどちらの方向に進むか、また折衷案をとるのかも含めて、決断が必要になるということを申し上げた次第でございます。
合意形成というのは非常に重要でありますが、その合意形成の過程の中で、どうしても合意形成に至らない、絶対に反対という方々の意見も伺った上で、市政を運営していくということは、それでも最終的な決断をする必要があるということを申し述べた次第でございます。
続きまして、SDGsのゴールと、また長計の10年間のゴールというのは同じですので、早く決めないと遅いのではないかとのことでございますが、長計のこの計画づくりの中でもさまざま議論をした中で、実際に始まってから、行政評価制度などの個別課題について考えていこうということですので、長計は10年ですが、前半部分でまたさまざまな経済状況や人口推計等を見ながら、調整計画という形で策定していくことになりますので、そうした中で考えていきたいと思います。
そして公立校についてです。ここはぜひ認識を共有して明らかにしたいのですけれども、宮代議員の使うお言葉の中の選ばれる公立高校、反対は何でしょうか。選ばれるの反対は選ばれないです。選ばれる公立校ということは、選ばれない公立高校だから選ばれる公立校にという趣旨で御質問いただいていると受けとめています。でも私自身は、公立校が選ばれないわけではないという認識を持っています。武蔵野市として公立高校の質を含めて、決して選ばれないわけではなくて、高校受験等を勘案すると。
また都立の動向です。中高一貫校の都立も、このたび都の教育委員会も、地元の都立武蔵ですから高校受験をやめるという発表をしているわけで、中学で受験をしないと地元の都立武蔵に行きたいと思ったら行けないのです。ですから、決して選ばれる、選ばれないという世界ではなくて、さまざまな御家庭の価値観や多様化や社会情勢や高校受験を勘案する中で、複合的に影響して各個人の選択肢であるという認識を私は持っております。

26◯6 番(宮代一利君)  教育の話に熱く乗っていただいてありがとうございます。よかったです。やっと話ができるところに来たなと思いました。教育って受験のためにやっているのではないです。まず、親と子どもたちが望んでいることは、どうやって人間が成長していくか。生きる力を身につけましょうと、施政方針でもまた六長でも語られていて、受験ではないのです。だから逆に、魅力ある公立学校をつくって選ばれましょうと申し上げているのです。ただそれだけです。
ですから、今の話はぐっとちょっとまた、明らかになった分ずれたと思います。なのでもう一度、私が最初に申し上げたこと、公立学校でできること、どんな公立学校が魅力的なのか、そういうことを考えて、武蔵野市としての教育の行くべき方向性、向かっていくところ、魅力ある武蔵野市の教育、こういったものをみんなで一緒に考えませんかということを申し上げているつもりです。その中で一つの例として、国内では広島県の話、あるいは海外ではイエナプランといった、もう実際に実践しているところもありますので、そういったものを参考にしながら取り組んでいくと、学校が変わっていく。そして学校が変わっていくときに、先生も一緒に変わっていくと思うのです。
先生が今までの従来の受験を目標に置いて、そこに向かっていく教育、文部科学省が示している指導要領に乗っかるだけの教育ではなくて、先生自身がどんな子どもを育てたいのか、次の世代にどんなふうに自分の気持ちや考えを伝えていきたいのかというフィロソフィーを持ったときに、よりよい教育ができるようになると考えている。それを武蔵野でやりましょうと申し上げたので、明らかにずれましたので、もしコメントがあればお願いしたいと思います。
それから、先ほどの住民との合意形成の話ですけど、確かにいろいろな意見が出てくるというのはもちろん認識していて、物すごく難しいことだと思っているのですが、決断するときにこそ、その前の前提条件として広く聞くことが必要で、わかりやすい質問として、私が初めて議員になった昨年度の2定のときに伺いましたが、市長は、女子大通りの拡幅のところで検討している皆さんと、それから外環のそういった方たちと、それからきらめき保育園のことをいろいろ議論しようとしている住民の皆さんと、直接何回お会いになりましたかという質問をしたときに、それぞれ1回ずつ会いましたという答えをいただきました。あのときに1回で十分だったのでしょうか。
その後、もう半年以上の月日がたって、あの話が出て、その後、あっ、これは自分で行ったほうがいいのだなと御理解いただいて、再度また足を運んでいただけたのかなというところがちょっと気になっていて、やはり市長と会いたいという人は、確かにトークをやっています。もう9回もやられているということで。ただ、話しづらい人たちともぜひ会っていただいたほうがいいと思うのです。反対しているなと思っている人たちの声が高いところにも、あえて乗り込んでいって、直接お話をしていただくことで、合意形成と決断をするときに、いい決断をしていただけるのではないかなという思いで申し上げておりますので、コメントをお願いいたします。

27◯市 長(松下玲子君)  2問とも御質問というよりコメントということなので、なかなかお答えが難しい部分があるのですが、言葉の使い方を私自身はとても大切にしたいと思っているのです。その上で、明確になってずれたというふうに教育のところでおっしゃられましたけれども、選ばれる、選ばれないという使い方は、私はやはり余りしたくないのです。教育の質を充実させる。教師の持ち時間を減らしたり、部活指導員をしっかりと充実させる。そうしたことは、質を高めるという意味では重要だともちろん思っています。そこはずれてないのです。ただし、選ぶのは市民です。選ぶ側が決めることなのです。こちら側が選ばれるようにという言い方をするのは、私はおこがましいと思うのです。そこは言葉の使い方の認識の差だと思いますので、申し伝えておきたいと思います。
教育の質を高めるということは、もちろんそのために行っておりますし、最初にお答えしたように、具体的な教育の方針や内容等は教育委員会に委ねることが適当であると考えますが、さまざま予算の査定や予算の策定に当たって教育委員会とも議論を重ねておりますし、武蔵野の公立の教育、公教育の質を高めたいという思いは持っておりますので、その上で言葉の使い方として、私は、選ばれる、選ばれないというような使い方を好まないということをお伝えしておきます。選ぶのは市民です。市民の皆様が選ぶのです。
そして、もう1点の市民の意見に耳を傾けるというところでは、まず冒頭御質問の中で、今、例にも出された外環や女子大通りやきらめき保育園の例について、市として明確にされない姿勢に疑問を呈していらっしゃいましたが、これは逆で、事業主体というのがそれぞれ明らかですので、役割分担というのはある、その前提の上で私は考えております。都施行だったりとか、国等の事業主体だったりとか、やはり事業主体というのは明らかにすべきで、その上で議論が必要ですし、市民の声をどう受けとめて、どう都や国に対して要望していくかというのは、次の段階であるという認識を持っています。
回数をこだわりになられているのか。私自身、その方々、皆様と話をしたい、聞いてくれと言われて断ったことは一度もございません。話したい、アポを入れて、あいている時間を見つけて調整をしてください。調整が不可能だったことはあるかもしれませんが、できるだけ調整できるように、昼の休憩時間を用いてでもやっていますので、そこで会うのを拒んでいるように思われるのは残念だなと思いますし、できるだけまち場に出て、広く話を伺うのが一番いい姿だと思うのです。私自身もかつて政治活動で一軒一軒個別に歩いて話を伺ったり、意見を伺ったこともありますが、今なかなかそうした時間がとれないというのも現状ですので、そこは御理解いただいて、市民の皆様の声を広く伺っていきたいと思っております。

28◯6 番(宮代一利君)  今、まち場に出るというお言葉をいただきましたので、ぜひ各所に出ていただきたいと思います。いろいろな声があります。聞こえてきます。
それから、まだもうちょっと時間あるので、教育の続きをもうちょっとだけ。先ほどおっしゃられたのはわかりました。どうも選ばれるという概念がお嫌いなようなので、私はぜひ選ばれるようなものになりたいなと思う一つの目標の考え方もあるかなと。そこは置いておいて、最後に質を高めることが大事だとおっしゃっていますけど、ところで質って何でしょうか。先ほどの質問の中でお答えいただけなかったのだけど、本市の教育の魅力を積極的に発信していきますという話があって、本市の教育の魅力って何ですかというすごくシンプルな質問をさしあげたのですが、お答えがなくて、質を高めるとおっしゃっていますけど、質のどの部分を、どんなところを高めることが重要だとお考えになっているのか、お聞かせください。

29◯市 長(松下玲子君)  最初に武蔵野市らしい教育という形でお答えはしたつもりでおります。生きる力を確実に育む、とりわけ多様な人々と協働する力や社会参画する力を育成していく教育が武蔵野市らしい教育であり、魅力であるという認識を持っております。その上で、教育の質を高める上では、やはり子どもたちと向き合う教員の質を高める。そして教員の働き方。今非常に多忙であるという現状がございますので、そこを軽減して、少しでも子どもと向き合う時間をふやす。小学校で言えば教科を減らして、教員は東京都の職員になっておりますので、そのほかに市として独自に学習指導講師、市講師を充てて、持っているこまを減らすことで、教員及び教育の質は高まる。それが市として独自に取り組みたいと思っている方向です。

30◯6 番(宮代一利君)  最後になりました。ちょっと最後になって最初に戻ってしまいますけど、コロナウイルスのところで、1月31日に対策本部が立ち上がって、2月25日に内容が出ましたという間ですが、それこそまち場では、ややこの期間は長かったなと。
要するに、いろいろなことが報道されたり、いろいろなうわさが流れてきた中で、1月31日よりも後に、武蔵野市はどうしたらいいのだろう、2月の末にイベントがある、何か対策会議があったみたいだけど、どんな方向で話をしているのかということが聞こえてきていない、どうなるのですかという質問を高齢者の方から受けたときに、会議はやったという事実は書いてあって、こういう資料を配ったということがぺたぺたと貼ってあって、終わった後の議事録とか結果が何も記載がないのです。そういったことをもう少し前広に、こういう方向性ですとか、こんなことを話し合っていますとかいうことを出すだけで、市民の皆さんにとってはとても有益な情報になるのではないかと。そういう意味合いのことを申し上げたつもりですので、出し方についてお答えいただきたいと思います。
あとは最後ですけど、私が先ほど御紹介したメディア、新聞に載っていた中で、障害は人ではなく社会に対する言葉ですという、この先生の言葉は最も重要な部分です。要するに、私たちがずっと議論しているのは、障害を持っている方も持っていない方もということで、結局その障害という言葉が人にくっついた形で定義がされている。それをそうではないのですよねと言っているのです。人を区別するための言葉で、この障害という言葉を使わないほうがいいのではないかなということを、この先生は言っています。そのことに私は衝撃的に驚いて、すごいなと感じました。これを理解し、みんな市民が共有するためにはこれからどうしていったらいいのだろうかということを、市長にもぜひ考えていただきたいなということで、ここに御紹介させていただきましたので、最後にちょっと補足をさせていただきます。
以上です。

31◯市 長(松下玲子君)  新型コロナウイルス感染症対策本部会議の市民への周知等についての広報等の御質問の部分かと思います。この間、議事録というよりも、実際的に動かなければいけませんので、ポスターやチラシをつくって、公共施設や、また学校等にも掲示をして、まずは手洗い、石けんをつけて、しかもしっかりと手洗いをするということ、またハンドドライヤーなどの使用を中止して、各自のハンカチ等で拭いてもらうようなことなどを徹底すべく、掲示物などを配ったりしてまいりました。
またそうした中で第2回の会議のときには、行事やイベント中止をする段階には2月4日の時点ではなかったので、それは国内発生早期、都内発生早期と認識をしておりましたので、今後も情報収集を行いながら冷静に対応し、また対応を検討していこうとのことでした。
ただし、その後2月20日に運営会議を行いまして、不特定多数、特に高齢者の方が参加するイベントについては原則中止をしていこうということで、関係部署を通じて市内の高齢者の団体のイベント等の中止の決定もしております。その上で昨日の第4回対策本部会議で、屋内、屋外、また年齢を問わず、当面3週間イベントを中止したということでございます。わかりにくい部分はできるだけ改善をしつつ、市民の皆様にしっかりと情報が届くように、これからも努力をしてまいりたいと思います。
以上です。

 

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