令和元年第4回定例会:本会議 一般質問

令和元年第4回定例会
12月4日
本会議 一般質問
*武蔵野市らしい教育並びに市民との合意形成等について
・武蔵野市らしい教育について
・市政におけるコンセンサスの形成について

録画中継 | 武蔵野市議会 インターネット議会中継 (jfit.co.jp)

*武蔵野市議会HP議事録より抜粋

◯6 番(宮代一利君)  6番、ワクワクはたらくの宮代一利でございます。今、教育長に挨拶をしたのを見られてしまいました。今回は、武蔵野市らしい教育ということでスポットを当てて、中心に一般質問させていただきたいと思います。
それで、またこれも偶然なのですが、けさの新聞に衝撃的な記事が、昨日、PISA、学習到達度調査というものの記事が出ておりました。見出しは、日本の15歳、読解力が15位に急落ということで、今回この読解力の件は大変重要な問題だと考えておりますので、ちょうどタイミングよくこの記事が出たことも私にとっては驚きであります。
今回は教育の切り口で武蔵野市らしさを考えてみました。少子高齢化で社会構造が変わり、技術の進歩で生活が便利になる一方、労働の形が変わることが予測され、身につけるべき資質能力も変化していきます。我々大人は、子どもたちのためにどんな社会を残し、その未来に向けて、子どもたちにどんな教育を施していくべきなのでしょうか。
質問の1の1です。生きる力を育む教育について。
まず第三期武蔵野市学校教育計画(仮称)中間まとめの基本理念にある、生きる力について考えていきます。
1)これからの時代に求められる資質能力として、言語能力の育成、英語教育の充実を挙げていますが、読書活動、特に学校図書館について触れられています。IT社会が進歩、拡大していく現状において、子どもたちは情報を得るときに紙の本や雑誌ではなく、ICTを活用するようになり、それが主流になるのではないでしょうか。IT社会と今後の図書館のあり方、読書活動についての御見解を伺います。
2つ目に、英語教育の充実が挙げられています。小学校から外国語科が導入されることになりましたが、最も大切なことは英語を好きになることだと考えます。早期の英語教育着手は有意義なのだろうなと期待している一方で、英語アレルギーが早期に発症するリスクもあると考えます。英語を好きになるための教育とはどんな形と考えているか、御見解を伺います。
3つ目に、主要な取り組みとして、情報モラル教育の実施、ICTを活用した事業の推進が挙げられていますが、タブレットなどを積極的に持たせる授業を展開しつつ、どのように情報モラル教育を実施するのか、具体的な計画について御説明をお願いいたします。
4つ目は、AI時代について考えていきます。AIの進歩によって、将来なくなってしまう職業ベストテンのような記事をあちこちで見るようになりました。さまざまな理由とともに述べられていますが、未来のことですから真偽はわかりません。国立情報学研究所の新井紀子先生が、「AI時代を生きるための「読解力」とは」という発表をしています。AIの最大の弱点の一つは読解力と言われています。将来の職業のライバルがAIだとすれば、新井先生の主張する、中学を卒業するまでに中学校の教科書を読めるようにすることが公教育の最重要課題というコメントは含蓄のある指摘だと考えます。この意見に対する御見解を伺います。
2)番、自信を高め、意欲を育む教育。教育計画の基本理念に、自信を高め、意欲を育む教育を推進すると記載されています。この理念は大変重要と感じます。ところで、どのような手法により、自己肯定感、自己効力感を持てる子どもが育つ教育を実践するのか。その方策について、御説明をお願いいたします。
また、千代田区立麹町中学校における定期考査の廃止などのチャレンジについて、保護者はもちろんですが、中学生、高校生の間でも大変話題になりました。もちろん漠然とうらやましいという意見も多く聞かれましたが、こういったドラスチックな方策を武蔵野市で展開する考えはないのか、御見解を伺います。
質問1の2、多様性を生かす教育。
1)公立学校の強み、武蔵野市らしい教育の魅力。教育計画で言っている公立学校の強みを生かしという部分ですが、ここで言う強みとは具体的に何を指し、それをどう生かしていく計画か伺います。さらに武蔵野市立学校における武蔵野市らしい教育について、これまでに取り組んできたこと、これからさらに取り組んでいこうと考えていることについて、具体的な内容を伺います。
2)セカンドスクールについて。小・中学校が連携した、より効果的な宿泊体験活動のあり方を検討するとありますが、まず、これまでのセカンドスクールの活動に関する評価について伺います。続いて、連携、効果的なあり方について、新たな考え方を中心に今後の方向性について伺います。
3)武蔵野市民科。第3回定例会においても取り上げましたが、武蔵野市民科については大変期待するところです。一方、実施に向けた学習計画の作成においては、先生たちへの負担感、負担増が懸念されます。先生たちへの負担がどの程度ふえているのか。それを軽減するための教育委員会としての具体的方策について伺います。
4)プログラミング教育。11月22日に開催された研究報告会に参加しました。今回のプログラミング教育推進校における研究についての市と教育委員会の評価について伺います。また、市内の他の学校への今後の展開について伺います。
質問1の3、学校に好循環を生み出す取り組みの充実。これまでの質問のとおり、武蔵野市民科、英語教育の充実、プログラミング教育の実施など、新しい教育の方向性が次々と示されています。先生たちは、授業の準備研修など、ますます忙しくなることが予想されます。
1)働き方改革。このような背景において、ICT化による働き方改革の推進という記載がありますが、この具体的方策と、それにより期待される効果について伺います。
2)主体的・対話的で深い学びの実現に向けた教員研修。教育計画には、教員が授業改善に不断に取り組み、授業力を高めることが必要ですと記載されています。教員の授業力を高めるためには、具体的にどんな研修を検討されているかについて伺います。学習指導要領の改定で取り上げられ、また、プログラミング教育の報告会においても、東京理科大学の渡辺雄貴准教授がアクティブラーニングについて触れていましたが、武蔵野市の教育におけるこの考え方の位置づけについて伺います。我々の会派が開催した市民意見交換会で心理士の方が御出席されていました。心理士の方のアサーティブな指導について話題になったということは六長の特別委員会においてもお伝えしました。アサーションは教員が持つべき資質と考えますが、御意見を伺います。
次に、心理学者、ミハイ・チクセントミハイの提唱するフロー理論について、見解を伺います。六長の特別委員会で、副市長がチョウの話をしているときのあの姿がまさにフロー状態であると。完全に入り込んでいる、あるいはゾーンに入っているなどという、そういう表現をします。あれが学びの最もすばらしい姿なのではないかなと思います。興味を持って、みずから調べ、そして、それを皆に伝えていく。こういったことがフロー。このフロー理論というのをどう教育に生かしていくのかという意味の質問でございます。御見解を伺います。
質問1の4、学校がプラットホームとなる地域との協働体制の構築。
1)学校、地域、保護者が目標を共有した学校協働体制の構築。教育計画にある、社会に開かれた教育課程の理念とは何を示しているのか伺います。
2)学校の福祉的機能の充実について。CAP、チャイルド・アサルト・プリベンション、子どもへの暴力防止プログラムをどのように評価しているか伺います。第三小学校でのCAP研修に参加したことがあり、大変有意義な取り組みと感じましたが、市内の学校ではその取り組みが定常化していないと聞いています。これまでの経緯や今後の方針について伺います。
質問1の5。未来を見据えた学校の整備。
学校改築の計画的な推進。学校機能の多機能化や、他の公共施設との複合化との記載がありますが、これは具体的に何を示しているのか伺います。
2)児童増、災害、老朽化に対応した学校施設の改修。良好な教育環境を確保するために必要な具体的な要素、項目について伺います。各年度で必要となる費用について、その規模と財政的裏づけについて伺います。
3)学校の未来。最後に、以上るる質問させていただきましたが、現在進行中の学校施設整備基本計画の策定において前提となっている未来の学校像はどんなものなのか伺います。
大きな2番です。市政におけるコンセンサスの形成について。これまで2度の定例会で触れてきているものでございます。
質問2の1。吉祥寺グランドデザイン。
1)吉祥寺駅南口駅前広場整備。第3回定例会において、広場整備用地の取得がおおむねできた段階で事業化するとの御答弁をいただきましたが、用地取得の見込みと広場整備の今後のスケジュール感について伺います。
2)民間事業者等とのコミュニケーション。広場整備に続き、南口周辺の総合的な開発について検討が必要と考えますが、ステークホルダーとのコミュニケーションはどんな形で継続しているのか伺います。
質問2の2、保育施策。
1)待機児童ゼロに向けた今後の見通しについて。4月一斉入所申込一次受け付けが11月15日に締め切られました。第3回定例会で市長より、令和2年4月の段階で待機児童ゼロを目指しますとの御答弁をいただいておりますが、申し込みの状況と待機児童ゼロに向けた見込みについて伺います。
2)入所選考方法の変更について。同じく第3回定例会で、入所選考方法の変更を予定しているとの御説明をいただきましたが、この内容について伺います。また、この変更が待機児童ゼロにどのように寄与するのかについて伺います。
3)きらめき保育園の開園に向けた準備について。1月末竣工予定と伺っていますが、工事の進捗並びに開園後の運営に関する意見交換の状況について伺います。
質問2の3。外環の工事について。
1)工事の進捗と市民と行政の関係。第3回定例会で、武蔵野市は地元自治体として不安を払拭し、安全に工事を進めてもらうよう事業者に要請する立場にあると認識しておりますとの御答弁をいただきましたが、事業者への要請によって得られた回答、最近入手した新しい情報などについて伺います。
2)リスクマネジメントの実施状況。事業推進業者が実施しているリスクマネジメントの内容について、再度伺います。第3回定例会では、工事の安全対策としてモニタリングを実施しているとの御答弁をいただいていますが、これは安全に工事が進む前提での話であり、リスクマネジメントは事前に予測されるリスクについて検討することです。モニタリングをしているから安全であるという説明では、何が起こるかわからないと感じている市民の皆様が安心を手に入れることはできないのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
以上、壇上での質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

42◯市 長(松下玲子君)  宮代一利議員の一般質問に順にお答えをいたします。
大きな2問目、2の1の1)についてです。現在の用地買収率は47.72%で、もともと市が所有している市道部分を含めると61.04%の進捗状況です。引き続き折衝を行っているものの、合意が得られた箇所からの契約となるため、権利者の事業や生活再建が整う必要があり、明確な整備時期をお示しするには至っておりません。しかし、早期着工整備への期待もあり、平成12年に都市計画決定してから19年が経過することからも積極的に進めていく必要があると考えております。
用地買収が進んだ段階では速やかな整備が求められることから、広場整備にかかわる協議を先行して行っており、警視庁を初めとする関係者との協議は一定程度整っております。また、買収済み用地については暫定整備を行い、開放しており、広場空間の広がりの効果を伝えているところであります。
次に、2の1の2)についてです。吉祥寺駅南口交通広場整備については、一定程度時間が必要と考えていますが、整備が進むことで駅前のパークロードのバス交通はなくなり、歩行者空間が創出されます。また、パークエリア全体のまちづくりのビジョンについては、庁内における検討も継続的に行っており、交通環境や老朽化建物の課題を含めた議論を進めております。吉祥寺のまちづくりにおけるさまざまなステークホルダーとの意見交換等については、吉祥寺グランドデザイン改定のワークショップでも実施しており、商業者を初めとする多様な方々の意見を聞くことができました。今後もまちづくりの担い手として連携していきたいと考えます。
次に、2の2の1)についてです。令和2年4月の入所に向けた11月の一斉入所申し込みは1,125件で、前年度の1,150件と比べて、25件の減となっております。令和2年4月には、認証保育所からの移行も含めて、合計4園の認可保育所の開設を予定しており、これにより待機児童の解消が図られると現状では考えております。
次に、2の2の2)についてです。入所選考方法については、保育所の利用調整基準に基づき実施しております。翌年の一斉入所前に、利用者の方々からの意見や御要望を聞きながら、現行制度との整合性や影響などを加味しながら決定しております。
なお、相反する要望もあることなどから、庁内での議論を踏まえて、保育施設のしおり発行前までに利用調整基準は決定しております。
次に、2の2の3)についてです。現在、吉祥寺きらめき保育園は、来年4月の開設に向けて、建設工事中でありますが、台風の影響等もあり、当初の予定より工期が後ろ倒しになっているということは認識しております。そのため、作業スケジュールの見直し等により、確実に施設の整備を進めるよう、子ども協会に指導しているところです。また、開園後の運営に関する協議を地域住民、子ども協会に市も加わった三者で行っているところです。
次に、2の3の1)についてです。9月以降の外環本線工事に関する動きにつきましては、9月13日及び11月22日の外環道路特別委員会で経過報告したとおりです。本線工事に関する主な動きとしましては、8月19日より大泉ジャンクション周辺の白子川の水面において、微小な漏気が見られており、シールド工事で用いる空気の一部と考えられること。漏気に関して気体の成分調査、河川及び地下水の水質調査等を実施し、周辺環境への影響はなく、環境基準値等を満足していること。これらについて有識者に確認し、現在の掘進方法は漏気の可能性はあるが、環境測定結果から周辺環境に影響はないと考えられるため、今後も周辺環境のモニタリングを行いながら掘進を進めるとの意見があったこと。10月31日より既存のボーリング孔より微小な漏気が確認され、現在、水質調査等の環境測定を実施しているところです。
なお、11月22日の外環道路特別委員会以降、新たな情報は示されておりません。
次に、2の3の2)についてです。外環本線工事に関するリスクマネジメントについては、第3回定例会の一般質問で、トンネル工事の安全・安心確保の取り組みについてお答えいたしました。11月22日の外環道路特別委員会での質疑を踏まえ、改めて漏気などを含めたリスクマネジメントの状況を現在、事業者に確認中です。事業者より、回答には一定の期間が必要と聞いているため、回答が得られ次第、特別委員会等で御報告する予定です。他の質問については教育長からお答えいたします。

43◯教育長(竹内道則君)  私からは大きい御質問の1番目について、順次お答えいたします。非常に大きい御質問をたくさんいただいたので、十分にお答えし切れないかもしれませんが、再質問で御確認いただければと思います。
まず、これからの時代に求められる資質能力にかかわる言語能力の育成、英語教育の充実に関するお尋ねからです。IT社会では、情報の中から問題を発見、解決する力や、複数の情報を結びつける力など、情報活用能力が必要であり、育成の手だてとして読書活動があると考えます。読書活動は、文学を読んで、感性を磨く面だけでなく、興味のあるジャンルの本を読んで、問題を発見したり、課題について調べたりすることも含まれるため、IT社会においても読書活動は重要と考えております。また、情報活用能力には、情報機器を活用する力や、それらを扱う際の情報モラルに関する指導も適切に行っていくことが重要と考えています。
新井紀子氏が主張する読解力については、中央教育審議会の答申においても、文章で表現された情報を的確に理解し、自分の考えの形成に生かしていけるようにすることは喫緊の課題であると示されており、今後指導の充実が求められているところでございます。
次に、英語に関する指導のお尋ねですが、児童生徒の興味関心を引き出す学習活動や、コミュニケーションを行う目的、場面、状況などを明確に設定することなど、指導の工夫を行うことで、議員がおっしゃるような英語を好きになる子どもの育成につながると考えております。
次に、自己肯定感などに関するお尋ねです。第三期武蔵野市学校教育計画では、施策の基本的な考え方として、自信を高め、意欲を育む教育を掲げ、子どもたちが自分のよさや可能性を認識し、みずからの力を最大限に発揮できる教育と位置づけております。今後は各教科等の学習の中で、子どもたちが主体的に課題を解決する、目標を定めて集団で挑戦するなど、子どもたちが自分の力を発揮したり、よさや可能性を自覚したりする場をより多くするなどの手だてが考えられます。これらの取り組みを通して自信を高め、意欲を育む教育を進めてまいりたいと考えています。
また、千代田区の中学校の事例を御紹介いただきましたが、原則的な考えは、学校の教育目標の達成のために、自校の実績に合わせて、より効果的な取り組みに改善していくことであり、定期考査の廃止等はその一つの例であると認識しております。各学校には新学習指導要領全面実施、第三期武蔵野市学校教育計画の策定という、この機を生かして、自校の各種教育活動の目的や目標をいま一度、見つめ直し、子どもたちのよさや可能性を引き出していっていただきたいと考えています。
続いて、多様性を生かす教育についての御質問です。
まず公立学校の強み、武蔵野市らしい教育の魅力についてですが、公立学校にはさまざまな背景を持つ子どもたちが一緒に学んでいるという特徴があります。これはこれからの社会の形成者として欠かせない、互いのよさを生かして協働する力や創造性、優しさ、思いやり等の人間性、折り合いのつけ方などを幅広く育む機会が多くあるということであり、強みになると考えております。
また、各学校では、一人一人の子どものニーズに応え、そのよさや可能性を伸ばすことや、内面の豊かさを育むことに人権教育や道徳教育の推進などにより取り組んできました。そのような豊かな心や感性を育む教育を大切にすることが武蔵野市らしさということだと捉えると考えております。
次に、社会に開かれた教育課程に関するお尋ねですが、子どもたちに求められる資質能力とは何かを家庭、社会と共有して、ともに子どもを育てるという視点に立って、自校の教育目標を見つめ直し、地域と学校の連携協働を進めるよう教育課程を編成することと認識しております。
次に、セカンドスクールの活動の評価と今後の方向性に関するお尋ねです。長期宿泊体験活動は、子どもたちの自主性や協調性、生活の自立に必要な知識、技能、他者とかかわる力の育成に大きく寄与してきたと捉えております。今後の方向性については、武蔵野市長期宿泊体験活動の検討委員会を今年度中に立ち上げ、実施に当たり、より効果的な体験活動となるよう課題を整理して、今後のあり方等を検討してまいりたいと考えています。
次に、武蔵野市民科の学習計画作成における先生方への負担の現状と軽減のための方策についてですが、負担という観点からは、各学校で指導計画案を作成していただくとともに、モデル校に事業提案をしていただいたことが挙げられるかと思います。そこで負担軽減のため、教員向け手引きに実践事例やモデル案を多数掲載し、各学校の参考としました。モデル校の事業提案は負担もあったかと思いますが、事業者からは、やりがいのある取り組みであるとの声があったと聞いております。
次に、プログラミング教育推進校の研究についての評価と他校への展開に関するお尋ねでございます。今回、推進校では、関連企業等の協力を得ながら、先行実施実践例や使用可能な教材教具等を一から学んで、授業で試み、11月にその結果を発表いたしました。
今回作成した各種の資料は、他校のプログラミング教育推進に寄与するものであり、今後、各学校は推進校の取り組みをもとにプログラミング教育の年間指導計画の作成や教材の準備、実践を行うことになります。市教育委員会としても各学校の取り組みを支援してまいります。
続いて、学校に好循環を生み出す取り組みの充実に関するお尋ねです。
まずICT機器を活用した働き方改革の具体的な取り組みですが、今年度の4月からタイムレコーダーによる出退勤時刻の把握を始めました。これにより在校時間をいつでも確認でき、教職員一人一人がみずからの働き方について振り返り、効率的な校務の遂行を心がけ、心身の健康の保持増進にもつながると考えております。
そのほか校務支援ソフトウエアを活用した成績管理、通知表作成、教材作成、資料や情報の共有化、学校徴収金管理システムの導入などを進めております。これらの取り組みにより、教員や事務職員の負担軽減につながると考えています。
続いて、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた教員研修に関して、その手法についての見解のお尋ねです。学習指導要領の改定に当たり、中央教育審議会では、その答申に、主体的・対話的で深い学びの実現は特定の指導方法のことではなく、人間の生涯にわたって続く学びという営みの本質を捉えながら、教員が教えることにしっかりとかかわり、子どもたちに求められる資質能力を育むために必要な学びのあり方を絶え間なく考え、授業の工夫改善を重ねていくことであると示されています。この観点からすると、各学校ではこれからの時代に求められる資質能力の育成を図るために、授業改善の手だてとして、議員から御紹介いただいた手法も含めて研究をしていくことが重要であると考えています。
続いて、学校がプラットホームとなる地域との協働体制の構築についての御質問です。社会に開かれた教育課程の理念につきましては、先ほどお答えをしたとおりでございます。CAPプログラムに関する評価ですが、本市では青少年問題協議会地区委員会と各学校が連携して、子どもがあらゆる暴力から自分を守る方法を学ぶ参加型学習プログラムとして、CAPプログラムを行っております。その主体は、青少年問題協議会地区委員会でありますが、子どもたちの健全育成としてその役割は大きいと考えております。
次に、学校機能の多機能化、複合化についての御質問です。多機能化とは、一般的に一つの施設に複数の機能を持たせる手法で、例えば学校の場合、屋内運動場を平日の昼は学校施設として授業等で使い、夜間休日は市民施設として一般開放する場合などが多機能化に当たるものでございます。複合化とは、一般的に複数の機能を一つの施設に集約する方法で、例えば学校教育施設である学校内に防災施設である防災倉庫を設置する場合が複合化に当たります。
そして、良好な教育環境の確保についての御質問です。現在策定中の学校施設整備基本計画では、文部科学省の学校施設整備基準を踏まえつつ、良好な教育環境を確保するため、例えば多様な学習形態を可能とする教室や、主体的な学習活動を支援するラーニング・コモンズの整備などについて、具体的に配置、整備方針が盛り込まれる予定です。
特に子どもたちの学習形態に着目すると、普通教室の広さや特別教室との位置関係、学校図書室、多目的教室の備えなど、現場の教員の意見も聞きながら考えていくことが重要と考えております。また、児童生徒数の増加など、環境の変化にも対応できるよう、可変性を備えていくことも大切と認識しています。さらに災害等から児童生徒の命を守り、施設や設備の損傷を最小限にとどめ、被災後の教育活動の早期再開を可能とするため、非構造部材も含め、十分な耐震性能を持たせることも必要です。改築するまでの間も児童生徒数の推移を注視し、必要に応じて教育環境を整えるとともに、予防保全の観点から適切な維持管理にも努めてまいります。
これらに要する各年度の費用をその都度積算する必要がありますが、費用の規模に関して申し上げると、単年度で、小・中学校あわせて数億円単位の規模から、学校改築も含めると、数十億円単位の規模まで相当の幅が生じる見込みでございます。
そして、未来の学校像についてのお尋ねです。現在、策定中の学校施設整備基本計画では、今後の学校教育を実現するための施設像として、学習や教育の変化に対応し、主体的・対話的な学びができる施設、安全でゆとりのある施設、地域のつながりを育てる施設の3つの柱を掲げ、基本的な考え方を整理しています。
また、さらに長期的な未来を見据えることはなかなか困難ですので、その時代での学校教育のさまざまな進展にも対応できるよう、スケルトンインフィルの設計を取り入れるなど、施設面での可変性を確保することとしております。
以上です。

44◯6 番(宮代一利君)  ありがとうございました。まず、先にお答えをいただきました2番の市政のコンセンサスの件ですけれども、市長みずから、平成12年に都市計画決定して、もう既に19年たっているというコメントをいただいたとおり、やはり待っている側からすると、もう19年もたったという意識があって、市民の皆様からもそういう声がいっぱい聞こえてきていますので、ぜひさらにスピードアップしていただきたいという、こちらは要望でございます。
それから、コミュニケーションについて既にワークショップを行ったりしているということでしたが、これから、どうでしょう。まださらに回数はふえていくのでしょうか。そういったワークショップであったりとかいろいろなコミュニケーションの機会というのをさらに今まで以上にふやしていくというような計画があるかどうかについて、コメントいただければと思います。お願いいたします。
それから、保育園の待機児ゼロについては4月に解消というところ、待機児ゼロについては解消という言葉が聞こえましたので、これは結果を見てみなければわからないので、それに期待したいと思います。
それから、きらめき保育園の件ですけど、御説明の中で、台風によってスケジュールが後ろ倒しになっているということがございました。実際そういうことが起こっていて、これは危機感を感じているところがあって、実は4月に開園するということが、いわば一般的にお尻が切られているという、後ろが決まっているという状況の中で、スケジュールを後ろ倒しにしなければならないということになると、いろいろなところに想定外の負担がかかってくる可能性があるのではないかなということについて、やはり近接・近隣の皆さんからは心配事がありますので、その辺について、どうしてもやらなければいけないことはやらなければいけないのでしょうけれども、今後、後ろ倒しになりつつ、どんなふうにスケジュールをはめていくのかについて、コメントをお願いいたします。
それから、外環の件ですけれど、先ほど壇上でお話申し上げましたとおり、リスクマネジメントについて、若干考え方が違っているのかな、ずれているのかなと思っていて、今までのモニタリングというのは、要するに、安全なはずだから安全についてきちんとチェックしていますということで、リスクマネジメントというのは、これから起こるかもしれないリスクというのをなるべく広く多く関係する人、皆さんでたくさん抽出して、それに対してどういうふうに対応するのか。全部解決できないかもしれない。では、解決できないけど、こういうことが起こったときには、これをどういうふうにみんなで考えていこうかということの情報を共有することだと私は考えています。
そのリスクマネジメントを事業者さんが実施をして、住民に公開することが安心を手に入れることにつながると考えているので、今、確認中ということですので、再度、リスクマネジメントというのが、今、私が申し上げた考え方で、市の考え方と合っているかどうかということについてだけ確認をさせてください。
それでは、戻りまして、1番の武蔵野市らしい教育についてですけれども、幾つか再質問させていただきます。
まず読書活動についてなのですが、確かに読書活動は私も大事だと思っていますし、さっきの冒頭のお話のとおり、読解力も落ちている。だけど、本を読めと言われると、嫌だとなるという子どもたちがいると思うのです。それをどうするのですかという、何をもって読書活動を盛んにしていくのか。IT社会というのは割と危ないところがあって、子どもたちがITに流れやすいようなツールのつくり方をしているので、紙を開くよりも、ICTを開いたほうが楽だし、楽しいしということになってしまうと思うのです。そのことについて、読書と何とかせめて共存。読書がまさらなくてもいいですけど、どうしたらIT社会の中で読書というものが今後もずっと生き続けられていくのか、子どもたちがそれを好きになれるのかということについて、もう一度、そこの部分について好きになるということをどうしたらいいかということについて、御意見を伺いたいと思います。
それから、これは2番目の自信を高め、意欲を育む教育の中で、公立学校。ごめんなさい。間違えました。質問1の2の多様性のところで、公立学校の強みについてなのですけれども、やはり今もお話の中でさまざまな背景を持つ生徒たちという言葉が出てまいりましたが、実は前回の、一番最近の第5回の武蔵野市学校施設整備基本計画策定委員会の中でも副委員長からコメントがあって、公立校だけが来ている人間の多様性があるという解釈、理解でいいのかという御指摘がありました。私も実ははっとして、何となく地域の中にいる子どもたち、私立に行く子よりも市立の子のほうが多様性があるというふうに何となく漠然と考えていたのだけど、そういう見方とは違っていかなければいけないのではないかなと。背景というのは、人それぞれ全部違うわけで、公立だから背景がよりさまざまであるということではなくて、子どもがいたら、子どもの数だけ背景はさまざまなはずで、そこで、私立と公立学校の線を引くというのは改めなければいけないのかなというふうに私は、あの策定委員会の副委員長の御発言を聞いて感じました。そのことについて御見解をお願いいたします。
それから、これはきょうの中ですごく大事なのですが、11月27日に各報道機関から出ていたのですけれども、全国の小・中学校で、パソコンかタブレット型端末を児童生徒が1人1台ずつ使えるように無償で配付する方針を固めましたという報道がなされています。関連予算は約4,000億円以上に上る見通しというお話になっていて、実はこれは教育に関する最後のところの、未来を見据えた学校の整備において、未来の学校像というのはどんなものを想定しているのですかという質問につながるのですが、今申し上げた第5回策定委員会の資料の中に、学校をどうやってつくるかという仕様の前提条件が書いてあって、先ほど御説明の中にあったラーニング・コモンズということで、ICT学習室だとか多目的室ということになっているのですけど、これは1人1台ずつ端末が渡ったら、ICT学習室は要らないのです。全ての教室がICT学習室になるのではないかと私は思います。あるいは別の機能を持たせるのかというところがもしあるのであれば、そこについてはどんなお考えかは伺っておきたいと思います。
恐らく11月27日の報道によって、今までやってきた策定委員会の前提条件は、私はこの部分については崩れていると思います。今の学校においては、40台プラス1台のパソコンを用意して、それを使い回しして、ICTを使っていきましょうという前提で物を考えてきたことに対して、今度これから先は、少なくともまず長期計画は10年だし、この学校計画そのものは30年ぐらい先まで見通さなければいけないということを考えると、ぜひこの策定委員会の中での前提条件をもう少し見直しをしていただくこともお考えいただけないかなというふうに考えています。そこのところに関する御意見、コメントをお願いしたいと思います。
それから、これは個別なのですけど、働き方改革の中で、成績取りまとめのソフトウエアという御説明があったのですが、これは学校の先生たちにソフトウエアが渡されて、今まで手書きでやっていた、あるいは手で採点したものがソフトウエアによって点数集計されたり、管理されているということを指し示していたのでしょうか。それが既に導入されているものなのかどうかということについて、お教えいただきたいと思います。
あと、主体的・対話的のところで、アクティブラーニング、アサーティブ、アサーション、フロー理論について、例として挙げさせていただきましたけれども、やはり武蔵野市の今後の教育について、私は、武蔵野市でまず教わりたいと子どもたちが思う、あるいは親が武蔵野市で子どもに教育を施したいと思う。そして、もう1つ、保育のところでもよく話が出るのですけど、親が笑顔でいることが子どもにとってすごい大切なことなのだというのと同じように、学校というのは親の手を離れている時間、切り取られていますから、先生が笑顔でなくてはいけないと思うのです。先生が笑顔で子どもたちのところに向かっていくことで、子どもたちが笑顔になれると考えていて、そのために、ぜひこういったいろいろな新しい手法が世の中に出ていますので、こういったものを活用していただきたい。特にフロー状態のように、目がきらきらして、ふだん余りお話にならない方がわっとお話をされるような、ああいうわくわくするような状態というのが、子どもたちが学んでいく中でできてくればいいなと思っています。先生たちの中にも、それはスキルが必要だと思っていて、それはただ褒めるだけとかではなくて、やはり子どもたちの心理状態に寄り添うようなことをすることがすごく重要で、そのために、例えばアサーティブということが大事だと思うので、こういうことを教えなさいではなくて、もう一つあるのは、先生自身が子どもたちに何を伝えたいのかという、フィロソフィ、哲学。先生の教育に対する哲学みたいなものも築き上げる。そんな研修が有効なのではないかなというふうに私は考えています。そのことについての御見解をお願いいたします。
以上よろしくお願いいたします。

45◯市 長(松下玲子君)  宮代議員から、私には3点再質問がございます。
まず1点目です。さまざまな意見等を今後どうまちづくりのあたりで聞いていくのかというところで、こちらはグランドデザインに関しての御質問でしたので、それに絡めてお答えをいたしますと、ワークショップ等も終わっておりまして、この間、多様な意見を聞いてきました。これからは、吉祥寺グランドデザインに関してはパブリックコメントという形でお示しをいたしますので、その中でも伺っていきたいですし、また、行政計画としては、NEXT-吉祥寺の改定作業を行う中で、こちらもパブリックコメント等、市民意見を伺っていきたいと考えております。
続きまして、きらめき保育園の開園に向けた準備でございますが、4月開設に向けて、現在、武蔵野市も入り、子ども協会、また、施工業者と調整を行って、スケジュールの立て直しを行っています。4月の一斉入所、開設に向けて、工事がしっかりと終わるように、そして、東京都の検査も必要になってきますので、4月に開設できるように準備しています。その中では、近隣や近接の住民の皆様には、引き続き工期・工事に関して御理解と御協力をいただきたく、丁寧に説明していきたいと思っております。
最後が外環に関してのリスクマネジメントの件でございます。漏気に関する今後のリスクと増強について、NEXCOと私たち自治体とで協議を進めています。市としてはこの協議、防災安全部も含めて、この協議をより詳細に詰めていきたい。事業者としっかりと詰めていきたいと考えております。リスクマネジメントとして、市として今のやり方でいいのかという趣旨の御質問だと思うのですが、事業主体は市ではございませんので、あくまで市も事業者に対して情報提供を求めていくという姿勢になりますので、引き続き丁寧に説明していただけるように求めていきたいと考えます。
私からは以上です。

46◯教育長(竹内道則君)  5点ほど再質問いただきました。
まず読書活動についてですが、読書はやはり感性と知性を育む上で非常にこれからも重要なことだと思っていますし、子どもたちには読書のきっかけづくりという面では、小学校3年生に読書の動機づけ指導というのをずっと、もう50年以上にわたって行っています。これも続けていきたいと思いますが、一つは家庭の環境です。例えば未就学だと思いますけども、読み聞かせをする、そういう習慣と成績というのは相関があるようです。それは別として、親御さんがどういうふうに子どもたちに読書の環境をつくっていくか。家庭の中にそういう環境がどの程度あるのかということも重要だと思います。
それから、学校においても、新聞についてもやはり家庭でとられているところが、読む機会が減っていますので、新聞についても触れたり、そういう意味では学校図書館の重要性はこれからもますますあると思いますし、取り組みが必要になってくると思います。
どちらにしても、これから今年度中には子どもの読書活動の推進計画を策定する予定にしていますので、その中でどのように子どもたちに、特に直近の調査は今行っていますが、武蔵野市では、中学校での不読率が全国平均より若干高い。本を読んでいない、いろいろな事情はあると思うのですけども、そういう傾向もあるようですので、そのあたりも課題にしながら取り組んでいきたいと思っています。
そして、多様性については、やはりそういう御議論もあったようですが、基本的に例えば私立でいうと、試験といいますか、選んで行かれるわけですので、そういった意味では、私立や公立も子どもたちをめぐる状況というのは多様化しているというのが現状としてあると思いますが、その中でも公立の小・中学校については、その中でも多様化という課題にはより向き合っているということではないかなという認識を持っています。
その中で、先ほど多様性を強みにするとありますけれども、例えば多様性の中で課題として捉えるところもあります。なので、学校教育計画の中でも一つの課題としている、自信と意欲を育むという面も、多様性の中で自信が持ちにくかったり、あるいはへこんでしまうということもあったりするわけで、そのことも両面あわせて行っていくことが必要かなと考えております。
それから、文科省の1人1台という方針。内閣府でしたか、そういう国の方針についてですが、現状の認識では、例えば私どもも各学校、40台。つまり、1クラスの中であれば1人1台ということもできるのですけども、例えば基本的な通信環境であるとか、あるいは機械のスペックとか、これはいろいろなセキュリティとの関係もあったりしますので、そういった課題も現実には今、運用上はあります。それから、どういうふうに使うことが教育の中で効果的なのか、どういう場面で生かせるのかということを含めて、それから、児童の発達段階に応じてということもあると思いますので、それらを見据えながら冷静に捉えていきたいと思っています。
いずれにしても学びの個別最適化というのを国では方針で出しているようですので、一人一人のニーズに応じて、どういうふうに学びを進めるかというのは今後かなり変化していく可能性もあります。そういった中で、私どもとしては、ラーニング・コモンズと先ほど御紹介したような環境を整えていこうと思うのですが、一人一人の学び以外にアクティブラーニング、主体的・対話的で深い学びという要素で言うと、ほかのこと、他者と一緒になって考えたりという環境を整えたり、あるいはいろいろな媒体の中で、ある意味では図書を使いながら、それから、情報機器を使いながらということも想定されますので、そういった意味では、より可変性がラーニング・コモンズの中で開かれていくことが大きいのかなと考えています。
働き方改革について、成績処理、評価などは、現行の中でもシステムで行っていますが、それをより行いやすくなる方向を追求していきたいと考えています。
最後に、学び方について、フローであるとか、アサーティブとか、御紹介いただきましたけれども、先生たちがそういう私どもで用意するいろいろな研修とか、武蔵野市で独自に行う機会、あるいは研究することを奨励しようというものを学校教育計画の中でも掲げています。あるいはほかの先生の授業を見る機会を確保しようと。そういったことで先生が授業の研究をしたり、教材の研究をしたり、そういう準備に当たれるような時間を実質的に確保して、より質の高い、子どもたちが、先ほどのフローに関連して言うと、意欲を持って学ぶということが一番効果として大きいと思うので、興味・関心からさらに意欲を持って学べるような環境、それから、教育の追求について図っていきたいと考えています。

47◯6 番(宮代一利君)  ありがとうございました。まず2番目のコンセンサスの件ですけれども、コミュニケーションについて、これからNEXT-吉祥寺というものも進んでいくことで、ぜひこれは要望ですけど、市長、これはすごく大きな話題になってくるので、お忙しいと思いますけれども、そういったコミュニケーションをとる場所に市長みずからなるべく出席していただきたい。市長とコミュニケーションをとりたいと言っている地元の方たちがいます。担当者だけではなくて、市長と話をしたいと言っている人がいますので、そのことはお伝えしておきます。
それから、きらめき保育園の話で、スケジュールを見直すというお話を伺いましたので、これもやはり近接・近隣の住民の皆さんは非常に気にされています。例えばだんだんきつくなってくると、土曜日とか日曜日に工事をやらなければということも出てくると思うのですけど、そういうときに、なるべくではない。きちんと丁寧に説明して必ず合意をもらいながら進めるということを続けていただきたいと思っております。
それから、教育のほうですけれども、今度、読書について推進計画が出るということで期待します。私自身もうちの会派でも話していますけど、未就学の子も含めて、子どもが退屈にしていたらどうするかというと、先に携帯を渡してしまったりしている実態があるのです。やはりまずいなと思いながらなかなかできないという実態がある中で、どうしたら読書を好きになって、本を先に手にとれるように成長していくのかなということについての推進計画については大いに期待したいと思います。
それから、多様性の件は、ここはやはりこの前の委員会でも指摘がございましたので、表現について少し考えた方がいいかなと思って、私の個人的なことを言うと、私は公立が大好きで、自分も公立です。自分の子どもも2人とも三小、三中の卒業生ですから、公立が大好きで、自分の心の中に多様性という言葉の意味合いは伝わってきているのですが、それを一般に表現するときに本当にそれでいいのかというところを指摘されたことだと思うので、この部分については目を向けるべきだと思います。選ばれる公立になってほしい。先ほど私立は選んで行っていると言われましたけど、公立を選んでいくという学校づくりがぜひ進んでいっていただきたいと私は思います。
済みません。選ばれる公立というところにだけはコメントをお願いいたします。
それからもう一つ、学校教育計画策定委員会の中で出ている今の素案が出ていますけれども、先日の推進校の様子を見ていて、実は低学年の子どもたちが、iPadがいいか悪いかは別として、そういったICTの道具を3人ぐらいの子どもたちが床に頭を寄せてのぞき込んでいる姿がありました。必ずしも学校の教室というのは、みんな前に向かって、こうやって整列して、机と椅子が並んでいるのだけがいいわけではなくて、ああやって友達と対話をするためには、どういう姿で今、まず学ぼうとしているのか。椅子に座っているのですか。地べたに座っていますか。お友達と一緒ですか。一緒のものを見ていますかとかそういうことを考えると、やはり教室の形というのも多分変わってくるのだと思う。午前中に我が会派の本多議員からもお話ししましたけど、新しい海外のものも入ってきていますので、そういったこともあわせて検討する必要があると思います。パソコンルームをつくると、教室に一旦40台を入れたら、それを出すのは大変です。つくってしまった後に、結局みんなに回りました。みんなきちんとタブレットを持っています、パソコンルームに誰も入りませんというのでは話にならないので、先ほど御説明の中にあった通信環境、あるいはセキュリティの問題というインフラの問題も含めて、学校改築に対する中身、これから進めていく仕様であったりとか考え方だったりというのは、さらに将来、未来志向的な形ということを意識して進めていただきたいという考えを私は持っています。
済みません。これだけと申しましたが、最後の部分についても、今後の学校改築の考え方について、きょう私からお話を申し上げた点について、コメントをお願いいたします。
以上です。

48◯教育長(竹内道則君)  選ばれる公立という意味では、実際に試験があるのは私立ですので、そういう入学選考という意味で選択と申し上げましたけども、さまざまに小・中学校の中で、武蔵野市の教育実践もありますし、今後もいろいろな他者と折り合いをつけながらとか、いろいろな考えの中で、多様な考えの中で考えていくことというのは、むしろ多様性の中に可能性というか、住民につながることもあると思いますので、そういった環境は出していくことが大事かなと考えています。
ICTについては、さまざまにツールとしての有用性があるわけですけれども、これからいろいろと変わってくると思いますし、機器としても発展していくと思いますので、それの推移は見ていきたいと思います。それと学校のしつらえについては、例えば、今想定しているようなタブレットもさらに変化する可能性もありますので、基本は学校としては可変性を備えながら教育の変化に対応していくということを考えています。
パソコン教室は、基本的に改築後は備えるつもりはございません。ラーニング・コモンズという形の中で、多様なメディアを同時に、あるいは多様な他者と一緒に学ぶような環境という意味でしつらえを、多目的室とかパソコン教室のようなもの、図書室を複合したような形で考えておりますので、パソコンのための部屋という趣旨ではないというように認識しています。基本的にはそのような考えを持っております。

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